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2018年1月18日 (木)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(13)

10.知性直観を想定する哲学的理由(1) この現前直観について、スコトゥスは、死後、人間の霊魂は身体から離れるが、そのときに霊魂はむすびついていたときのことを思い出すかどうか、ということを課題として考...

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2018年1月17日 (水)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(12)

8.科学は知性の所有 スコトゥスは、知性自身に明瞭でない直観を秩序の相似性などというものによって証明したのか、そんな知性に直観があるなどとしないで、直観は感覚だけのものとすれば、それでよかったのに、と...

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2018年1月16日 (火)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(11)

5.感覚の直観と抽象、知性の直観と抽象の相似形 スコトゥスは、人間のもつ感覚と知性をアリストテレスにしたがって区別します。しかし、感覚と知性にそれぞれ直観と抽象を振り分けるのではなく、感覚と知性のそれ...

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2018年1月15日 (月)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(10)

第4章 直観の発見 1.科学論と直観説 13世紀後半の中世は、科学の規範はアリストテレスの科学だったと言われています。そこで、科学は「知性の抽象」を通じたもので、アリストテレスによれば、抽象とその吟味...

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2018年1月14日 (日)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(9)

6.自然的命題の真理の確実性 スコトゥスは科学の原理は真理の確実性を持たねばならないと主張します。それは人間が自然的に有している認識能力にみで達成できると主張します。当時は、ガンのヘンリクスは、アウグ...

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2018年1月13日 (土)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(8)

4.トマス・アクィナスの場合 同様のことはトマス・アクィナスの存在証明にもあります。 彼が第一の証明としてあげているのは、運動による証明です。「なにかが現に動いている。それは何か別のものがそれを動かし...

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2018年1月11日 (木)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(7)

第3章 近代科学の曙光 1.近代科学以前 中世は近代を産み落とした母でもあります。 科学が発見と進歩のイメージで迎えられるようになったのは、近代以降のことです。近代以前の古代においても、中世においても...

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2018年1月10日 (水)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(6)

7.スコトゥス神学の特徴 スコトゥスの学説として哲学史に紹介されているのは、次の三つです。 (1)神学は理論的な学ではなく、実践的な学である。(2)神と被造物に「存在」は一義的に述語される。(3)個別...

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2018年1月 9日 (火)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(5)

5.経験していない事実を真実と思わせる力 人間の自然的能力は、共通に各人に付与された能力なので、各人において類似の働きをするものです。白いものを資格が捉え、そこから白いものの表象が心の中に生まれ、それ...

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2018年1月 8日 (月)

八木雄二「聖母の博士と神の秩序─ヨハネス・ドゥンス・スコトゥスの世界」(4)

第2章 スコトゥス神学の中の哲学 1.個別化の原理の哲学性 スコトゥスの特徴とされる学説には、「存在の一義性」と並んで、「個別化の原理」があります。後者について、スコトゥスは啓示的真理を持ち出しません...

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