CZTのブログ
初老にさしかかった会社員が、通勤中に読んだ仕事関係その他の本や聴いた音楽、あるいは時たま出かける美術展の感想や折々に考えたことの断片をつづります。
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2023年3月24日 (金)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(8)~第7章 欧州大戦と日独伊三国同盟─武藤章陸軍省軍務局長の登場
1939年9月、武藤は陸軍省軍務局長となった。彼はヨーロッパの大戦勃発に対しては不介入の態度をとり、国内体制の整備、すなわち国防国家体制の確立と、日中戦争の解決を当面の課題とした。この国防国家とは、...
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2023年3月23日 (木)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(7)~第6章 日中戦争の展開と東亜新秩序
日中戦争に対して、石原は派兵は華北だけにとどめなければ全面戦争となるおそれがあるとして、不拡大の考えだった。これに対して、武藤は派兵に積極的だったが、海軍からの強い要請があり、派兵を行なった。その後...
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2023年3月22日 (水)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(6)~第5章 2.26事件前後の陸軍と大陸政策の相克─石原莞爾戦争指導課長の時代
1933年5月の塘沽停戦協定締結後、日中関係は小康状態が続いた。しかし、1935年になると華北分離工作が始まる。同じ頃、ヨーロッパではナチスドイツが再軍備宣言をし、ヴェルサイユ条約体制が破綻し、緊張...
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2023年3月21日 (火)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(5)~第4章 陸軍派閥抗争─皇道派と統制派
1933年、一夕会内部で永田と小畑の政策的対立が表面化する。これが皇道派と統制派の抗争の始まりである。 二人の対立は対ソ戦略をめぐるものだった。日本の満州政策は、ソ連にとっては北満経営と対立するも...
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2023年3月20日 (月)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(4)~第3章 昭和陸軍の構想─永田鉄山
永田はヨーロッパで第1次世界大戦を経験し、衝撃を受けた。そして、永田は、大戦によって戦争の性質が大きく変化したことを認識していた。戦車・飛行機などの新兵器の出現と、その大規模な使用による機械戦への移...
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2023年3月19日 (日)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(3)~第2章 満州事変から5.15事件へ─陸軍における権力転換と政党政治の終焉
1931年陸軍はトップは宇垣系で「満州問題解決方針の大綱」を決定。実質的に1年後を目途に満蒙での武力行使に向けて準備を行うというものだった。宇垣系の思惑は、あくまでも既得権益の確保のためのもので、限...
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2023年3月17日 (金)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」(2)~第1章 政党政治下の陸軍─宇垣軍政と一夕会の形成
1921年バーデンバーデンで、永田鉄山、小畑敏四郎、岡村寧次の3人が集まり、藩閥の打破と総動員体制の整備に意気投合、帰国後の27年に陸士16期を中心に二葉会を結成した。会員は彼らの後輩らも加わり拡大...
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2023年3月16日 (木)
川田稔「日本陸軍の軌跡─永田鉄山の構想とその分岐」
10年前に読んだ本の再読 昭和陸軍は、満州事変を契機に、それまで国際的な平和協調外交を進め国内的にも比較的安定していた政党政治を打倒し、日中戦争そして太平洋戦争へと進んで行ったというのが一般的な見...
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2023年3月15日 (水)
高宮利行「西洋書物史への扉」
書名に惹かれて購入した本。愛書家とかビブロフィリオなどというと澁澤龍彦や紀田順一郎といった人々の随筆を数多く読んでいる身としては、岩波新書でもあるし、ということで中身を見ずに購入した。著者は稀覯書...
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2023年3月14日 (火)
ますむらひろしの銀河鉄道の夜─前編
毎年受診している人間ドック。以前は、ゆっくり1日かけてやっていたのが、このところのコロナ感染対策で受診方法が変わって昼前に終わってしまった。それで、時間が空いたので、寄ってみた。一昨年から、外出自...
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«井筒俊彦「ロシア的人間」
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