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2021年10月17日 (日)

レオ・チン「反日:東アジアにおける感情の政治」

 「反日」という表現は、誹謗中傷の常套句となっているという。日本で『反日』というレッテルを貼られるのは(……)主に愛国心がない『非国民』と非難され、共同体から追放されたり、疎外感を味わうことになる。...

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2021年9月29日 (水)

伊藤俊一「荘園─墾田永年私財法から応仁の乱まで」

 聖武天皇の時代の天然痘の大流行(人口の1/3が死亡)の復興のために、墾田永年私財法による経済復興事業から始まった荘園が時代につれて変遷し応仁の乱後に解体するまでの歴史が取り上げられている。農地の私...

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2021年9月20日 (月)

大木毅「『太平洋の巨鷲』山本五十六─用兵思想からみた真価」

 ロンメルやグデーリアンといったドイツ陸軍の電撃戦の関係者を取り上げてきた「独ソ戦」の著者が、今度は、旧日本海軍の山本五十六を軍事の専門家としての能力から評価を試みた著作。 山本の戦歴を分析していく...

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2021年9月12日 (日)

菅賀江留郎「冤罪と人類─道徳感情はなぜ人を誤らせるのか」

 戦前や戦中や戦後に起った冤罪事件を調べ、何故そういう事が起きたかを調べたノンフィクション。静岡県で戦争中におこった連続殺人事件「浜松事件」と戦後6年目に起きた冤罪事件「二俣事件」を取り上げる。「浜...

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2021年9月11日 (土)

アメリカのアフガン撤退は近代日本の大陸進出の失敗に似ている気がする

 これは事実の根拠があるわけではない。私の個人的妄想なのだが、このたびの合衆国のアフガニスタンでの敗北を見ていると、明治以降の近代日本の大陸への進出が最終的には第二次世界大戦の敗北によって失敗におわっ...

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2021年8月20日 (金)

緊急事態を平時の感覚で捉えてしまう

 半年ほど前の大阪を中心とした医療体制の逼迫と現在のそれとは状況が異なるという。半年前と異なる現在の状況の特徴というのは、重症化しやすい高齢者に重点を置いたワクチン接種が進んだことにより、高齢者の発症...

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2021年8月 4日 (水)

ジョージ・マカロフ、ロバート・シラー「アニマル・スピリット 人間の心理がマクロ経済を動かす」

 実験室での行動経済学に対して、「経済学の想定する『合理的な人間』というのには無理があるのではないか?」と疑問を提起し、かなり大雑把に人間の「非合理」な部分を取り出し、それを経済現象を説明する道具に...

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2021年7月27日 (火)

西行の歌を読む(11)~春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり

   夢中落花と云事を、清和院の斎院にて人々よみけるに   春風の花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり  この歌について、小林秀雄は“私達の胸中にも何ものかが騒ぐならば、西行の空観は、私達...

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2021年7月16日 (金)

若松英輔「小林秀雄 美しい花」

 同じ著者の井筒俊彦や池田晶子の評伝がよかったので、苦手の小林秀雄について何かのとっかかりを掴めないかと一抹の期待を抱いて手にしたのだったが、この著者をもってしても小林は手強かったというところか。小...

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2021年7月10日 (土)

マルセル・プルースト生誕150年

 7月10日、マルセル・プルーストの生誕150年になるという。 学生時代には、『失われた時を求めて』全編の翻訳がなかった。あったのは、世界文学全集に抜粋があった程度で、しかも、そのあまりの長編ゆえに...

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