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2022年11月25日 (金)

御子柴善之「カント哲学の核心─『プロレゴーメナ』から読み解く」

 著者は高校時代にカントの著作に触れて、それを読みこなすために大学の哲学科に入り、カントをずっと勉強し続けたという人。指導教授から、最初に薦められたのが『プロレゴーメナ』だったいう。その『プロレゴー...

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2022年11月17日 (木)

阿比留久美「孤独と居場所の社会学─なんでもない“わたし”で生きるには」

 居場所という言葉は「居るところ」というような意味だったのが、昨今では「ありのままの自分でいられる場所」とか「ほっとできる場所」といった意味合いで、往々にして「居場所がない」という言われ方をして、生...

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2022年11月13日 (日)

立川武蔵「空の思想史─原始仏教から日本近代へ」

 再読。7年ほど前に読んだ時は、あまり分からなかった。今回は、3分の1くらいまでは読めたのではないかと思う。 「空」という言葉を単独で取り上げると、現代では難解な概念と捉えられてしまう。しかし、もと...

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2022年10月31日 (月)

梅田孝太「ショーペンハウアー─欲望にまみれた世界を生き抜く」

 「ブッテンブロオグ家の人々」で、その商会は3代目当主のトマスの時代に、衰退期に入り、事業が傾いていく。トマスは堅実だけが取り柄のような人で、商会の維持に精魂を傾けても、衰退に歯止めをかけることがで...

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2022年10月28日 (金)

池田純一「〈未来〉のつくり方─シリコンバレーの航海する精神」

 イノベーションの聖地であるシリコンバレーや、それを支えるアメリカ社会が、なぜ未来を語り続けるのか、を切り口にした、いうならばアメリカ論。彼らが考える未来とは、自ずからやって来るものではなく、自分た...

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2022年10月24日 (月)

猪木正道「軍国日本の興亡─日清戦争から日中戦争へ」

 明治中期の日清戦争の頃から太平洋戦争の開戦の頃まで、日本の近代化と軍国主義化の歴史を概観する。著者の視点の面白いところは、ここで概観している軍国主義は、著者のいう戦後の空想的平和主義と裏表の関係に...

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2022年10月20日 (木)

成田正人「なぜこれまでからこれからがわかるのか─デイヴィッド・ヒュームと哲学する」

 哲学入門という著作に何度騙されたことだろう。入門などといって、甘く見ていて、あとで手痛いしっぺ返しに遭う。却って入門の方が難しかったり、はじめから原典に挑んだ方がよかったりする。この著作も、最初は...

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2022年10月12日 (水)

乗代雄介「本物の読書家」

 主人公の「私」は、大叔父を高萩駅最寄りの老人施設に送り届けることを叔母に頼まれる。親類の中でも浮いた存在の大叔父は、若い頃に川端康成から手紙を貰ったらしいと噂されている。3万円の手当により、引き受...

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2022年10月 7日 (金)

細谷雄一編「世界史としての『大東亜戦争』」

 1945年に日本が敗戦した戦争について、第2次世界大戦の一部ではあるが、日本の側からは、真珠湾攻撃に始まる日米戦争、主に東南アジアを戦場にした日英戦争、1937年に始まる日中戦争、そして1945年...

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2022年10月 5日 (水)

ユヴァリ・ノア・ハラリ「ホモ・デウス─テクノロジーとサピエンスの未来」

 古代から、エジプトでも中東でも中国でも、人類が取り組むべき大きな障害が飢饉・疫病・戦争であった。歴史的にも、地理的にも、これらの生涯は膨大な数の人々を犠牲にし、それでも人間の手に負えるものではなく...

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