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2024年5月22日 (水)

小坂井敏晶「責任という虚構」(3)~第1章 ホロコースト再考

 この章ではホロコーストを遂行した人間の心理に焦点を合わせ、状況次第で誰もが同様の犯罪に加担する可能性を検討する。  狂信的指導者が政治機構の中枢で決定するだけで数百人の人々を殺せない。銃殺や毒ガス処...

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2024年5月21日 (火)

小坂井敏晶「責任という虚構」(2)~序章 主体という物語

 この章では人間の根源的な他律性を検討し、責任概念を支える自律的人間像の脆弱さを確認する。  人間は主体的存在であり、自己の行為に責任を負うという考えは近代市民社会の根幹を支える。人間は自由な存在であ...

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2024年5月20日 (月)

南直哉「超越と実存─「無常」をめぐる仏教史」(1)

 6年前に読んだ本の再読。 仏教、というよりゴーダマ・ブッダの思想は「真理」も「救い」も求めるものではないという。そもそも、ブッダが修業を始めた時に仏教は存在していなかったのだから、仏教を真実でと信...

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2024年5月19日 (日)

岡本喜八監督の映画「日本のいちばん長い日」

 この映画の制作は1967年で白黒の映画は珍しかったと思う。カラー作品が普通の常識からは、白黒は単に色がないとか、古臭いと見えるかもしれないが、白黒だから見えてくるものがある。例えば、白黒の小津安二...

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北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(5)~第3章 都市─現実世界を描く

 画家たちが自然の風景や伝説の物語から現実の世界に目を向けたということでしょうか。  アウグスト・ストリンドバリの「街」という作品です。ストリンドバリは有名な劇作家。日本でも、イプセンと並んで評価され...

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2024年5月17日 (金)

北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(4)~第2章 魔力の宿る森─北欧美術における英雄と妖精

 北欧の芸術家たちは、国際的な芸術的動向に目を向けると同時に、母国の文化的伝統に強い関心を抱き、土地に伝わる民話や伝承から着想を得た。序章も第1章も同じですね。やっぱり区別がつきません。あまり、こだわ...

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2024年5月16日 (木)

北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(3)~第1章 自然の力

 19世紀後半、ヨーロッパで興隆した象徴主義が浸透し、北欧独自の絵画を探求する画家たちは、母国の地理的、気象的特徴に注目した。雄大な山岳や森、湖といった自然風景、そして特徴的な夏季の白夜、太陽が昇らな...

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2024年5月15日 (水)

北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(2)~序章 自然の力─北欧美術の形成

 19世紀、ナショナリズムの高まりを背景に、音楽では、グリーグやドヴォルザークのように国民学派の作曲家が現われたようなのが、絵画においても、起こったということでしょうか。国民学派が民謡を取り入れたのと...

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2024年5月14日 (火)

北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画(1)

 SOMPO美術館には、コロナ・ウィルスの流行がおさまって以来初めてで、以前とは様相が大きく変わっていました。まず、新宿駅西口から歩いてゆくとビルの横手で分かりにくかったのが、正面に移ってすぐ分かる...

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2024年5月13日 (月)

鷲田清一「所有論」(27)~26.危うい防御

 人は生きようとして、その生存に必要不可欠なものの争議や略奪にさらされる。そうした争闘の歴史のなかで、生存の最低限の保障を維持するために所有権が案出された。ハンナ・アーレントによれば、所有権はもともと...

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