CZTのブログ
初老にさしかかった会社員が、通勤中に読んだ仕事関係その他の本や聴いた音楽、あるいは時たま出かける美術展の感想や折々に考えたことの断片をつづります。
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2023年12月 6日 (水)
今井むつみ「ことばと思考」(2)~序章 ことばから見る世界─言語と思考
ことばは世界への窓である。私たちは日々の生活の中で、特に意識することなく、ことばを通して世界を見たり、ものごとを考えたりしている。そこで、あらためて、ことばが私たちの日常にどのような役割を果たしてい...
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2023年12月 5日 (火)
今井むつみ「ことばと思考」(1)
共著だったけれど「言語の本質」がとても興味深かったので、その著者の一人の別の著作を手に取ってみた。この本を読むと、著者は「言語の本質」では人がどのように言語を取得するかといった言語能力とかそれが人...
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2023年11月28日 (火)
コンスタンティン・シチェルバコフによるショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」
ショスタコーヴィチという作曲家については、ソ連が現実に存在していた世代には「ヴォルコフの証言」などが想起されて、専制支配による監視社会で、体制への迎合する作品の創作を強制され、そういった作品の中に...
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2023年11月25日 (土)
渡辺保「吉右衛門─「現代」を生きた歌舞伎役者」
先日亡くなった二代目中村吉右衛門について、個々の舞台の劇評を重ねて、彼の芸風の特徴と魅力を浮かび上がらせた著作。単に名優とか豪快な立ち役といった抽象的なラベル貼りに終わらず、具体的な立ち居振る舞い...
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2023年11月24日 (金)
東浩紀「訂正可能性の哲学」(9)~第8章 自然と訂正可能性
一般意志は社会の外部に絶対的な力の源泉として君臨する。しかし同時に社会の内部から訂正可能なものでもある。これは一見矛盾している。例えば、ゲームのルールはプレイの外部に存在する。。プレイヤーはルールに...
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2023年11月23日 (木)
東浩紀「訂正可能性の哲学」(8)~第7章 ビッグデータと「私」の問題
人工知能民主主義は訂正可能性を消してしまうので危険だと著者は言う。 情報環境の進歩により大量のデータが収集できるようになった。キャシー・オニールによれば、ビッグデータ分析は代理データを利用したもの...
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2023年11月22日 (水)
東浩紀「訂正可能性の哲学」(7)~第6章 一般意志という謎
ここでは、ルソーが『社会契約論』で提起した一般意志について考察する。一般意志とは社会全体の意志のことである。しかし、これには大きな謎がある。 ルソーはまず、人間は文明以前の自然状態では孤独に生きて...
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東浩紀「訂正可能性の哲学」(6)~第2部 一般意志再考 第5章 人工知能民主主義の誕生
コロナ・ウィルス感染症は、一瞬で社会が崩壊する類の感染症ではなかったが、世界中で恐怖心を煽る報道が相次ぎ、各国は超法規的な強権発動を繰り返した。科学者や医療従事者の冷静な声も、大衆の恐怖を抑えること...
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2023年11月20日 (月)
東浩紀「訂正可能性の哲学」(5)~第4章 持続する公共性へ
ここ10年、日本では左翼とかリベラルと呼ばれる勢力の凋落が続いている。概念の本質的意味からは保守とリベラルは対立するものではない。保守とリベラルを対立的に捉えるのはアメリカのものである。共和党は保守...
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2023年11月19日 (日)
東浩紀「訂正可能性の哲学」(4)~第3章 家族と観光客
家族を辞書で引くと、同じ家に住み、生活を共にする配偶者および血縁の人々を意味する言葉だとある。しかし、現実には、この定義は失効している。同居していない家族は数多い。そこで、家族という言葉をアップデー...
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«東浩紀「訂正可能性の哲学」(3)~第2章 訂正可能性の共同体
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