CZTのブログ
初老にさしかかった会社員が、通勤中に読んだ仕事関係その他の本や聴いた音楽、あるいは時たま出かける美術展の感想や折々に考えたことの断片をつづります。
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2022年6月29日 (水)
大木毅「指揮官たちの第二次大戦─素顔の将帥列伝」
戦場を見下ろす丘に立ち、一時的な敗勢にも怯むことなく、勝機を見抜いて最後の予備を投入、ついには決勝を得る。あるいは、旗艦の艦橋にあって、砲煙弾雨の中で艦隊の運動を指示して、有利な態勢をつくり、敵を...
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2022年6月24日 (金)
マーク・エヴァン・ボンズ「ベートーヴェン症候群─音楽を自伝として聴く」
ベートーヴェンというと、今はそうでもないかもしれないが、ある時期までは第5交響曲の“ジャジャジャジャーン”という一節を「運命の戸を叩く」主題と呼ばれて、困難に立ち向かう闘争の末に勝利を勝ち取るとい...
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2022年6月20日 (月)
土田健次郎「江戸の朱子学」
中国思想・思想史なかでも宋明学研究の碩学が一般向けに書いた著作。このところ似たようなテーマの著作を読んでいるが、この著作の特徴は、代表的思想家の伝記と思想の解説を年代を追って並べていくのではなく、...
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2022年6月15日 (水)
呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」
一般に歴史というと中学や高校の暗記科目であるのか、あるいは歴史好きという人々は往々にして歴史小説や時代劇などを通じて親しんでいるのが多いのではないだろうか。一般的な日本人の歴史観は、歴史上のヒーロ...
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2022年6月 9日 (木)
猪木正道「新版 増補 共産主義の系譜」
原著の刊行が1949年で、当時の言葉では非マルクス陣営(平成生まれの人には大学の経済学部がまるまるマルクス『資本論』を学ぶものだったり、マルクスの学説を基礎にした政治学や法律学が学会の大きな潮流だ...
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2022年5月30日 (月)
池田喬「ハイデガー『存在と時間』を解き明かす」
先月は、高井ゆと里の「ハイデガー 世界内存在を生きる」を読んだばかりで、また。つくづく、ハイデガーの解説書とか入門書が好きなんだと我ながら呆れるほど。ちゃんと理解しているとは言えないが、「存在と時...
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2022年5月29日 (日)
ウルトラヴォックス「システムズ・オブ・ロマンス」
ジョン・フォックス在籍時のウルトラヴォックスが1978年にリリースした第3作目。当時は、シンセサイザーというアナログで音を作るのにホワイトノイズから周波数を調整する手作業の楽器が未だ残っていた頃だ...
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2022年5月19日 (木)
ガイ・ドイッチャー「言語が違えば、世界も違って見えるわけ」
人の思考は社会の文化的慣習によって形づくられているということを言語が提示してくれる証拠を通じて示す、というと、難しそうと構えてしまうが・・・ 最初の古代ギリシャの詩人ホメロスの「オディッセイア」や...
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2022年5月14日 (土)
田尻祐一郎「江戸の思想史 人物・方法・連環」
先日読んだ「江戸の学びと思想家たち」が教育という切り口で、現代とは違うという視点であったのに対して、この著作では中世との違いというのが基本的視点というのが特徴。南北朝から応仁の乱そして戦国続いた時...
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2022年5月 9日 (月)
三木那由他「話し手と聞き手の意味の心理性と公共性─コミュニケーションの哲学へ」
誰かが何かを意味するとはどういうことなのか?従来の議論では「話し手の意味」が話し手の意図を通して理解されてきたのに対し、本書ではそれを話し手と聞き手の共同体において生じる公共的な現象として捉える。...
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«重田園江「ホモ・エコノミクス─『利己的人間』の思想史」
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