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2010年8月30日 (月)

茅原実里「Parade」

270 今日は休日出勤。いつも会社の行き帰りは携帯プレーヤーで音楽を聴いているが、混雑した電車の中で携帯プレーヤーをかけているので、音漏れの心配が少ないクラシック音楽を聴いている。しかし、今日の電車は空いているので、多少の音漏れには目をつぶって、いつもと違うのを聴いた。

茅原実里「Parade」。いわゆるアニメの声優さんで主題歌も歌っている人らしい。しかし、何の先入観なく聴いていると、そこには、日本には殆んど現われなかったプログレっぽいハードロックのハイトーンのボーカルが存在していた。例えば、イエスのジョン・アンダーソンやスティックスのトミー・ショウ、ジューニーのスティーブ・ペリーのような。この人、声優をやっているせいか、裏声で甲高い声(いわゆるアニメ声)のハイトーンが苦もなく出せてしまう。しかも、この人のハイトーンは伸びがあって、声につやがある。このような魅力的な高音は浜田麻里以来ではないだろうか。でも、彼女は浜田麻里のような、どこかで無理をしているような感じがしない。ハードロックのボーカルがするハイトーンの雄叫びを、この人は、それと感じさせず、さりげなくやっている。例えば「Paradise lost」の間奏部で転調のときに派手ではないけれど、印象的に演っている。ただし、この曲でいうと、最初の入りのところでは高い声とは反対に低いドスの効いたところから始まる。腹式呼吸でキチンと発声していて、地声は低いのかもしれないが、その迫力はかなり。だから、彼女のハイトーンには強靭なベースが支えているので、高いこえでもキンキンしないのもそうだろう。この曲でいうと、全体のトーンは低音のベースで、さびは転調して一転高い音に飛躍することで一層強調されるような構成になっている。彼女の歌の魅力は低音と高音の対比にある。しかも、低音で歌われているところが高音で歌われるサビへの経過段階に終わらず、音楽として保っている。それだけに、サビへの転換が劇的に行われる。それが、プログレ・ハード的な大げさな伴奏にピタリとはまる。とくに、アニメという非現実的な世界では、主題歌や劇伴では、こういう大袈裟なものに違和感がない。この人の魅力は密度の高い声と、これに負けない大袈裟ともとれる曲構成と伴奏ということになるが、これは虚構というのか、非現実の世界─そう言えば、プログレの代表的なバンド、キングクリムゾンや初期のジェネシスはアルバムの中で完結した虚構世界を創っていた─アニメの世界で最も活き活きとするのかもしれない。できれば、この先、中途半端なポップ路線に走らないで、もっともっと閉じた完結した世界で、例えば、プログレの組曲のようなものを追求してほしいと思う。

…と書いてきて、一番よく聴いているクラシック音楽のことは、未だ全然触れていない。これから、そっちを書きます。

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