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2010年12月 7日 (火)

大久保隆弘「エンジンのないクルマが変える社会 EVの経営戦略を探る」(5)

EVとなってモノづくりは変っていくのかという視点から。エンジンの自動車では、自動車会社と部品を供給するサプライヤーの関係がクルマづくりには非常に大切であり、自動車産業は、各自動車メーカがサプライヤーを傘下に従えながら、自らが設計・開発した自動車のデザイン・機能・パフォーマンスに合った部品材料を統合しながら製品化する擦り合わせ型産業と言われ、企業間の調整能力や組織能力によって、一つの製品の品質を最高レベルに引き上げるシステムで日本企業はここに強みを発揮していました。このようなモノづくりの有様がEVの時代にどのように変化するのか、従来、エンジンを内製しない自動車メーカーは車体メーカーと呼ばれ自動車メーカーと一線を画されていました。それほどエンジンは自動車メーカーにとって他の部品とは異なる意味合いもつコアな存在でした。自動車メーカーは長い時間をかけて、このエンジンの性能の向上に努めてきました。これが自動車メーカーのコアであり、競争力の源泉でした。しかし、EVの出現によって、そのエンジンの必要がなくなります。エンジン変わる代替品として優れ電池を手にするメーカーが優位性を持ち始めています。

また、自動車メーカーにはエンジン以外にもコア・コンピタンスがあります。それは、走る、曲がる、止まるという自動車を設計、開発、改造する技術と、大量に販売するマーケティング機能を有していることです。自動車の開発、量産、販売のトータルプロセスには3万点に及ぶ部品を関連企業とともにインテグレーションする活動が伴い、これをコントロールする機能を有するのが自動車メーカー最大の強みです。

エンジンの代わりに電池になったとしても、自動車メーカーの技術・ノウハウなくして自動車は作れません。つまり、電池メーカーでは自動車を作れないのです。しかも、自動車は多品種大量生産で、車種も多く、モデルチェンジも頻繁に繰り返されます。それらを個々にインテグレートする必要があります。自動車メーカーは、コア・コンピタンスであるエンジンを失っても電池があればEVを作ることはできます。その逆は当面ありえないと言えます。このようなトータルインテグレーションの重要性に加えて、その中で従来の日本企業の強みをいかに生かすかと言う視点が大切で、次の3点の克服がポイントと言えます。

     軽量化

     低コスト化

     安全性

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