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2011年3月12日 (土)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2010(9)

金融と金融商品

この我々の最も小さなセクターは、エクストラ(トレーラー)とコート(家具)という2つのレンタル会社とプレハブ住宅の主要な生産とレンタルのクレイトン・ハウスを含みます。

非常に低い地点からではありましたが、我々のリース事業は、昨年、2社ともパフォーマンスを向上させました。エクストラは2009年の63%から2010年には75%まで設備の利用率を高め、これにより税引き前利益を2009年の1700万ドルから3500万ドルまで引き上げました。コートは年々ビジネスが好転し、また、事業を厳しく引き締めました。この組み合わせにより、2009年の税引き前損失300万ドルから、2010年には税引き前利益1800万ドルに結果を好転させました。

クレイトンで、我々は業界総計50,046軒の47%である23,343軒を生産しました。342,843軒の住宅を生産した1998年のピークとこれを比べて見ていただきたいと思います。(我々は、その時業界のなかで8%のシェアでした。)売上高は、昨年、どんな状況でも酷かったでした。しかし、私が2009年のレポートで言及した金融問題により苦悩が深まります。説明すると、我が国政府の住宅ローン政策は、FHA、フレディ・マック及びファニー・メイにより許容されるローンを通じて表されていますが、住宅建築を支持し、プレハブ住宅の提供する価格優位性を否定しようとしています。

我々は他のどの会社よりも多数のプレハブ住宅の購入者に融資します。それゆえ、我々の経験は住宅ローンの実行を徹底的に見直そうとしているこれらの人々には有益なのです。見てみましょう。

クレイトンはオリジナルの200,804件の抵当権を持っています。(それにまた、若干の住宅ローンポートフォリオを購入しました)これらの契約の当初は、我々の借り手のFICOスコア(金融機関が融資申込者の審査をする際に消費者信用データから算出する信用情報スコア)の平均点は648点でした。また、47%は640点以下でした。銀行家はそのような得点の人々は信用の点では疑わしいと判断すると言うでしょう。

それにもかかわらず、我々のポートフォリオは、このような緊迫した状態の中でうまくいっています。ここに、最近5年間のオリジナル・ローンでの損失経験が活きています。

失業や病気、離婚に見舞われたとき、我々の借り手は困ったことになります。不況は、彼らに大きな打撃を与えました。しかし、彼らは自分の家で生活したいのです。そして、通常は、収入に応じた相応な額の借り入れをしていたのです。その上、我々は我々の融資した住宅ローンに起因する抵当権を持ち続けていました。これは証券化したり、転売もしていなかったことを意味します。我々は、融資の際に愚かであったなら、その代価を支払うつもりでした。神経を集中させていました。

もし、全国の住宅購入者が我々の購入者のように振る舞ったら、アメリカには住宅ローンによる危機が起こらなかったでしょう。我々のアプローチし単に意味のある頭金を得て、毎月の固定額の支払いを収入に対して適切な割合にすることでした。この方針により、クレイトンは支払い能力を、購入者は家を手放すことがありませんでした。

とりわけ、今日の低価格とバーゲン金利で家を持つことは大部分のアメリカ人にとって有意義です。私の行った3番目の優良な投資は我が家の購入でした。私は、それ以上にお金を儲けましたが、その代わりにお金を借りて株を買ったのでした。(2つの最良の投資が結婚指輪でした)代価の31,500ドルで、我が家、家族、そして私は52年間の素晴らしい思い出を得ることができました。

しかし、購入者の目が財布より大きく、貸し手が政府保証で保護され、彼の幻想を容易にするなら、家は悪夢であるかもしれません。我が国の社会的目標は夢の家に家族を住まわせることではなく、彼らができる範囲内で家を手にすることができようにすべきです。

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