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2011年7月20日 (水)

本田雅一「これからスマートフォンが起こすこと」(3)

スマートフォンでiPhoneに対抗してグーグルのアンドロイドによるスマートフォンが伸びてきている。iPhoneとアンドロイドは似ているようで、コンセプトは異なっている。iPhoneはパソコンのコンパニオンデバイスであり、パソコンと同期し、パソコンで使っているアプリケーション機能の一部やそのデータを切り出して活用する。これに対してアンドロイドは独立性が高く、パソコンと同期して利用することを前提としていない。コンパニオンデバイスではなく、単独で動作することを志向している。さらに両者の決定的な違いは、iPhoneがアップル一社によって構築されたものでアップルが審査することでアプリケーションの質が保証され、ユーザーインターフェイスやアプリケーションの動作スタイルを含めて、その世界観が壊れないように秩序を保っている。すべてをアップルが理想的な形で設計管理している。これに対してアンドロイドには、ざっくりした大きな枠組みしかない。携帯電話事業者や端末メーカーがそれぞれ工夫を凝らして開発することができる。特にこのことは、国内でiPhoneにとって大きなハンディキャップとなる。アンドロイドは携帯電話事業者や端末メーカーが独自の機能を組み込めるが、iPhoneはアップルが世界的に統一したハードウェアしか許さないので、ハードウェアに関わるような独自機能を創造することができない。ということは、日本独自の社会インフラと整合性をとることができない、つまりガラパゴス携帯と相性が悪い。

全体としてスマートフォンの普及が進めば、従来型の携帯電話は消えてしまうだろうと予想される。それは、携帯電話の市場規模が小さくなると端末メーカーはこれまでのように高機能な新端末を開発したり販売することができなくなる。販売量が落ちるともともと高い開発コストがさらに嵩んでしまうからだ。携帯電話は高度な技術力で作られた工業製品だが、スマートフォンは簡単な構造でコストは低く抑えられる。さらに販売量が上がればコスト差は加速度的に広がっていく。

第2章 スマートタブレットの台頭

アップルのiPadに代表されるスマートタブレットはスマートフォンに続いて登場し、瞬く間に市場を席巻した。実際にはiPhoneの画面を拡大しただけで、ハードウェアの機能や性能だけを評価した場合に画期的製品とは、とても言えないものだ。以前ならパソコンの劣化版でしかなかった小型パソコンが、スマートフォンの登場により、意味合いを大きく変えた。スマートフォン向けのウェブサービスがパソコン並みの機能や使い易さを提供し、さらにそれらを使うためのアプリケーションが流通し始めた。このようなスマートフォンをスケールアップしたのがiPadだった。それがクラウド型のウェブサービスの利用に特化し、ディスプレイとバッテリの機能をより重視したiPadにユーザーはモバイル・コンピュータの代わりに使い始め、多くの可能性を見出した。とくに、コンピュータ端末がパソコンである必要のない人はスマートタブレットへの乗り換えが進む。

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