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2011年9月27日 (火)

PINK FLOYD「The Piper At The Gate Of Dawn」

Pink 独断と偏見に満ち満ちていると思いますが、今さらながら、Rockという音楽について、その特徴を肯定的にシンボリックに露にしているナンバーとして、私が真っ先に思い浮かべるのは、ZEPGoodtimes Badtimesというファーストアルバムに入っている曲です。これは、メロディとかアレンジとか、歌詞とか、上手いとかいうこと以前に、この曲がかかると、何も考えることなくステレオのボリュームを最大にしてしまうような曲なのです。そして、それを、周囲の大人に「うるさい!」と言われたら、叱られるのを分かっていても反射的に言い返してしまい、その責任を引き受けざるを得なくなる衝動に駆られる曲です。あまり工夫もないようなジミー・ペイジのギターのシンプルなリフが繰り返され、ジョン・ボーナムのドラムが力強く入ってきて、キンキンするような金属的なロバート・プラントのボーカルがシャウトしだすと、冷静になれば、そんなにいい曲ではないのかもしれないのだけれど、音を大きくしたくなる。そして、大きな音にして、はじめて、その魅力が湧き上がってくるような曲だと思います。基本的に、Rockというのは喧しいものです。ただ、この曲が際立っているのは、他の曲のような単に大音量で聞いていればいいというのではなくて、大音量でなくてはダメな曲だということなのです。へんな言い方ですが、喧しいことで、はじめて音楽となっているというのでしょうか。

で、PINK FLOYDと関係ない話がつづきましたが、久しぶりにこのアルバム、邦題は「夜明けの口笛吹き」という何とも風情のあるタイトルでしたが、以前聞いたときには、ビートルズのサージャント・ペッパーズあたりのアルバムの音作りに近い印象ばかりでした。いま、この年になって、そんなこと関係なく、これだけをきいていて、おもわず携帯プレーヤーのボリュームを上げている自分に気がつきました。ドラムもベースも単に大きな音を出そうとしまくっていて、それに乗ってか乗り外れてが分からないような微妙なシド・バレットのギターが変なことやっている。それが、スタジオで遊んでいるようなのが、耳にぶつかってくるような音楽です。後年の「狂気」のような洗練されたアルバムからは想像できないような暴力的な音楽、いや、音楽になっているのか。当時は物議をかもしたのではないだろうか、想像できる内容です。ライブはもっとヒドかったと思います。喧しくて、猥雑で、胡散臭い、というRockではほめ言葉ですが、そういう形容がいっぱいつけられるアルバムです。

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