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2012年1月22日 (日)

高橋洋子「Living with joy」

Joy 1996年発表のアルバム。「残酷な天使のテーゼ」の後になる。象徴的なのは1曲目で大貫妙子の「新しいシャツ」のカバーだろう。声質が良く似ているからか、大貫妙子が歌っていると言われれば納得してしまうほど、良く似ている。しかし、よく聞いてみると、大貫妙子の歌い方は意外と縦の線をしっかり強調していて、メロディの横の流れにアクセントを強調するが、高橋洋子は横の線への傾斜がつよくメロディが滑らかに流れる。その意味では、良く言えば抵抗感が少ないが、表面的に流れてしまい印象に残らないおそれもある。とくにこのアルバムでは地味でしっとりとした曲が多く、悪く言えば盛り上がりに欠けるとも言えなくもない。それだけに、アルバムを通して聴かせてしまう、高橋洋子のボーカルの力をまざまざと実感できる。例えば7曲目「めぐり逢い」のしっとりと歌い上げるナンバーなど、一見穏やかな曲で、これほど暖かく聴き手に迫ってくることができる歌手は、ほかにいないだろう。決して押し付けがましくないが、聴くものの心に残る。

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