無料ブログはココログ

« 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(24) | トップページ | 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(25) »

2012年1月 9日 (月)

高橋洋子「pizzicato」

Pic エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌った高橋洋子が1992年に発表したファーストアルバム。ここには、「残酷な天使のテーゼ」や「魂のルフラン」のような圧倒的な声の存在感と転調の度に曲調が変わってしまうほどの豊かな表情や色彩感に色づけされた声の実体性というか声が肉体をもったような存在感、というのは違った歌手がいる。このアルバムで歌われる声には透明感がより強く感じられ、エヴァの…で期待していると、ちょっと違うと感じるかもしれない。それはまた、バックアレンジがエヴァの場合には壮大で重厚でロック色の強いものであるのに対して、このアルバムでは当時のAOR調の軽快でおしゃれなアレンジで曲調でつくられている。そこでの彼女の声は透明感があり、滑らかに流れるようだ。エヴァのドラマティックさとはちがって、流れるメロディ耳に心地よく浮き上がらせ、決して出しゃばらない、しかし、なくてはならないといった洗練された存在感を示している。「PS I miss YOU」のアコースティックなアレンジで、しっとりと歌い上げられのは、決して押し付けがましくはならないが、聴く者の心に沁み入るような情感を感じさせる(この曲は、その後、本人が違ったアレンジ何通りかの録音をしているが、このパフォーマンスが一番ではないか)。サビの部分で、ここぞとばかり、彼女の伸びのある声で歌われるのは、すばらしい説得力をもって聴き手に迫る。バラードやしっとりした曲調に彼女のボーカリストの実力が良く出ている、何度も繰り返して聴けるアルバム。

« 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(24) | トップページ | 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(25) »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 高橋洋子「pizzicato」:

« 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(24) | トップページ | 渡辺二郎「ハイデッガーの実存思想」(25) »