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2012年3月20日 (火)

ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(13)

投資

下に、年末で10億ドル以上の市場価格であった一般の株式投資を示しています。(省略)

我々は、2011年には投資持株をほとんど変えませんでした。しかし、3つの重要な動きがあります、IBMとバンク・オブ・アメリカ株式の購入とウェルズ・ファーゴのポジションに10億ドル追加したことです。

銀行は立ち直ります、そして、ウェルズ・ファーゴは成功しています。その収益は力強く、固定資産と資本は高い水準にあります。バンク・オブ・アメリカでは、いくつかの大きな過ちが前の経営陣によって為されました。ブライアン・モイニハイは、何年もかかりましたが、それらをきれいに片づけることにより、すばらしく前進しました。これと並行して、彼は現在の問題が忘れ去られた後、長く継続する、魅力的なビジネスを育てています。期限前にバンク・オブ・アメリカの7億株を取得できるワラントは、おそらく、かなりの価値があるでしょう。

1988年のコカ・コーラや2006年の鉄道会社の時のように、IBMに関して私は出遅れていました。私は年間50以上の会社のアニュアル・レポートを読んでいますが、昨年3月の土曜日に私の考えが固まりました。ソローが言うように「それはあなたがその問題で見えることでありません、それはあなたが見るものです。」

トッド・コームズは、昨年に原価で17億5000万ドルのポートフォリオをつくりました。そして、テッド・ウォシュラーは同程度のサイズのポートフォリオを作るでしょう。彼らは各々、彼自身の結果のパフォーマンス報酬の80%と彼のパートナーの20%を受け取ります。我々の四半期ファイリングが比較的わずかな持ち株を報告する時、これらは私が為した買い物であるにもかかわらず(メディアは、そのポイントをしばしば見落としますが)、トッドやテッドからの購買を意味した持ち株となってしまいます。

これらの二つの新規について1ポイント追加します。テッドとトッドは、買収を行う際には、バークシャーの次期CEOにとって助けとなるでしょう。彼らには、多種多様な企業の将来を決定する経済的要因を把握する優れた「ビジネスマインド」があります。彼らは予想できることと知り得ないことの区別を理解していることによって、いつも援けられてきました。

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過去のレポート(1977年以降のアニュアル・レポートはwww.berkshirehathaway.comで利用可能です)で詳細に記述したような、デリバティブ・ポジションについて新たにレポートすることは殆どありません。しかしながら、1度の重要な産業変化に注意しなければなりません。我々の既存の契約には非常にわずかな副次的な条件がありますが、規則は新しく変わりました。従って、我々は新たに大きなデリバティブ・ポジションを始めていません。我々は、担保を即座に計上しなければならない種類の契約は避けています。世界的な金融恐慌や大規模なテロ攻撃のような予想し得ない事態から起こる突発的で巨大な計上の要件の可能性は、余裕のある流動性と問題のない財務力という我々の主目的に反するものです。

高利回り債インデックスがデフォルトを起こせば、我々が支払いをしなければならない、我々の保険のようなデリバティブ契約は終わりました。我々を損失にもっともさらした契約は既に終了し、残りの契約もすぐに終わります。2011年に、我々は2件の損失に8600万ドルを払い戻し、26億ドルの総支払をもたらしました。我々の受け取ったプレミアムが34億ドルあり、将来の損失は小さくなりそうなので、このポートフォリオの最終的に保険引受利益となることはほとんど確かです。その上、これらの契約の5年の期間にわたって平均で約20億ドルのフロートがありました。大きなクレジットストレスがかかっていた間の成果は、リスクに応じたプレミアムを得ることの重要性を明らかにしています。

チャーリーと私は、我々のイクォリティ・プット・ポジションが重要な利益を産み出すと確信しています。そして、我々が15年以上保持したフロートの42億ドルと再保険の契約で既に得た22億2000万ドルの利益を考慮します。年末のバークシャーの帳簿価格は、残りの契約の85億ドルの責任を反映しました。その時が満期だったら、我々の支払いは62億ドルだったでしょうに。

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