ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(11)
・ ネブラスカ・ファニチャー・マート(80%の所有)は、2011年に利益の記録を作りました。それは総計で、我々が株式を取得した1983年の10倍になりました。
しかし、それは大きなニュースではありません。より重要であるのは、NFMのダラス北部の433エーカーの土地取得でした。それにより国内で最高の規模の家具のホームセンターを建てることができます。現在、そのタイトルはヤマハとカンザスシティーの我々の2つの店で共有されています。そして、その2つの店はそれぞれ2011年に4億ドル以上の記録的な売上を達成しました。テキサスの店舗が完成するまで数年かかりますが、開店の際にテープカットをするのを楽しみにしています。バークシャーではマネージャーが動き、私が舳先を示します。
我々の新しい店舗は他店とは比べものにならない価格で多くの種類の商品を提供するもので、近くからも遠くからも沢山の人が来店するでしょう。この顧客動員力と土地の収容範囲が他の主要な店を惹きつけるものであるはずです。(もし、大規模小売業者でこれを読んだ人を知っていれば、教えて下さい。)
NFMと運営するブラムキン・ファミリーとの経験は、我々にとって喜びです。このビジネスはローズ・ブラムキン(「ミセスB」として知られている)によって1937年に、500ドルと夢を糧に始められました。彼女は89歳のときに我々に売却し、103歳まで働き続けました。(引退した後、翌年に彼女は亡くなりました。バークシャーのあらゆるマネージャーが引退を考える時にひとつの理想と思います)
ミセスBの息子のルイは、現在92歳で、第2次世界大戦から復員した後、母親を助けてビジネスの確率に努めました。そしてフランは夫妻で52年来の私の友人です。順に、ルイの息子、ロンとアーブは、会社を新たな高みに持っていきました。最初にカンザスシティの店を開き、今のテキサスの店の準備をしました。
「ボーイ」と私は一緒の楽しい時期が多くありました。彼らは、私の親友です。ブラムキンは注目に値するファミリーです。並外れた遺伝子プールが決して無駄になることはないので、4世代目のメンバーがNFMに加わったのを、たいへん喜んでいます。
全体として、バークシャーのこのセクターのビジネスの本質的価値は、帳簿価格をかなり上回ります。しかし、多くの小規模な会社には、そのことは当てはまりません。私は誤って小さな会社を買収しても、持ち分以上にしました。チャーリーはずっと以前に私に言いました。「やる価値のないものは、うまくいっても価値はない」私は、それを真摯に聞きました。いずれにせよ、我々の大きな購入品はよく働いてくれました。全体として、このセクターは我々にとって勝者となっています。
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特定の株主は、会計上の秘密情報のことをもっと話してほしいといいます。彼らも私も満足するような会計基準で許されたナンセンスをこれから話しましょう。
常識によれば、我々の様々な子会社は、コストに利益を加えて帳簿に載らなければならない。(我々の買収以来保持している限りで、その際には適切な評価減を行って)そして、マルモンの怪しい状態を除いた、それは基本的にバークシャーの現実です。
我々は2008年に会社の64%を購入しました。そして、帳簿には48億ドルの費用を計上しました。今でのところは問題ありません。それから2011年前半に、プリッカー家との最初の契約に従って、我々はさらに16%を購入し、マルモンの増加した価値を反映させた方法によって要求された15億ドルを支払いました。しかしながら、この場合、2010年の終わりまでさかのぼった購入価格の6億1400万ドルを帳消しにすることを要求されました。(聞かないでください)明らかに、この帳消しは経済的事実とは無関係です。マルモンの繰越価値に上乗せした過剰な本質的価値は、この無意味な消却にふされます。
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