無料ブログはココログ

最近読んだ本

« ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(9) | トップページ | ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(11) »

2012年3月17日 (土)

ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(10)

我々のほとんどのマネージャーたちは、昨年、顕著な成果を残しました。その中には、住宅関連ビジネスにおいてハリケーンのような向かい風と戦ったマネージャーもいました。ここに、いつくかの例を紹介しましょう。

      ビック・マンチネッリは、我々の農業機器事業であるCTBで再び顕著な結果を残しました。我々は2002年にCTBを1億3900万ドルで買収しました。CTBは、その後、バークシャーに1億8000万ドルを分配し、昨年には1億2400万ドルの税引き前利益をあげ、1億900万ドルの現金を有しています。ビックは、昨年末の後でサインアップした重要な一件を含め、長年にわたりおおくの買収に参加しました。

      我々の電気部品卸売であるTTIは、2010年に比べて売り上げを21億ドル、4.2%増やしました。利益はまた、我々が買収した2007年から127%の増加となりました。2011年にITTは、この分野の大企業より、はるかによく働きました。それは意外なことではなく、ポール・アンドリューと彼の同僚たちは、長い間大企業に勝利をおさめてきました。チャーリーと私は、ポールが2012年初めに大規模な買収の交渉に着手したのを喜ばしく思っています。我々は、それが後に効果をあげると思っています。

      我々が80%所有しているカッティング装置のイスカーは、我々をずっと驚かせています。その売り上げの伸びと全体としてのパフォーマンスは業界において他に類を見ないものです。イスカーのマネージャー、アイタン・ヴェルトハイマー、ジェイコブ・ハーパとダニー・ゴールドマンは才能ある戦略家であり業務執行者です。2008年11月に経済界がへこんでいた時、日本のカッティング装置メーカーであるタンガロイを買収することでステップアップしました。昨春東京北部に津波が発生したとき、タンガロイは大きな被害を受けました。皆さんはそれをご存知ないと思います。タンガロイは2011年に販売記録を更新しました。私は11月に磐城工場を訪問し、タンガロイのマネジメント、同様にスタッフの献辞と熱意に鼓舞されてきました。彼らは素晴らしいグループで称賛と感謝に値します。

      グレーディ・ロジェにより運営されている巨大な流通会社であるマクレーンは、2011年に重要な新しい顧客を加えて3億7000万ドルの税引き前利益をあげました。2003年に15億ドルで買収して以来、この会社が販売するキャンディ、ガム、タバコなどの小売製品の価格が上がったので、24億ドルの税引き前利益に加えて、2億3000万ドルの後入れ先出し法の引当金を増やしました。グレーディーは誰にも引けを取らないロジスティックの操作をすることができます。とくに新しいワインと蒸留酒の流通ビジネスで、皆さんはナンバーワンを目にすることができます。

      ジョーダン・ハンセンは4月にネットジェッツを引き継いで、2011年の税引き前利益を2億2700万円あげました。新しい飛行機の販売が1年の大半でおくれ気味だったため、この結果はとくに印象的でした。一方。12月に季節的要因をこえた景気の改善が見られました。この勢いがどこまで続くかは、依然として見えない状況が続いています。

数年前まで、ネットジェッツは私の一番の心配の種でした。支出は収入を大きく上回り、現金がどんどん流出していました。バークシャーのサポートがなければ、ネットジェッツはとっくに潰れていたでしょう。これらの問題は過去のものとなりました。ジョーダンは、現在、良好な管理とスムーズな運営により安定した利益を上げ続けています。ネットジェッツはファーストクラスの会員と中国に進出する計画を進めています。それは、我々のビジネスの「濠」を広げる動きです。(期待の分割所有というような)フラクショナル・オーナーシップでは他のどの事業者もネットジェッツほどの規模と大きさを持っていません。ネットジェッツの安全とサービスに対する真摯な姿勢は市場での成果に結びつきました。

      フランク・パタクのリーダーシップの下でのマルモンの進展を見るのは、我々にとって喜びです。内発的な成長を成し遂げるだけでなく、フランクは定期的に物質的なマルモンの収益力を増すための買収を行っています。(最近の数か月で3件の買収を、2億7000万ドルで実行しました。)世界中の合弁事業は、マルモンにとって、もう一つの機会です。年の半ば、マルモンはインドですでに相当な利益を上げているクレーンメーカーであるクンダリア・ファミリーと提携しました。数年前にワイヤーとケーブルにおいて成功したものに続いて、2度目の提携です。

マルモンで運営している11のセクターのうち、10のセクターは昨年、増収となりました。皆さんは何年か先には、マルモンの高い収益を期待できると思います。

      「商品を買って、ブランドを売れ」というのが長い間、ビジネスの成功の常道でした。1886年創業のコカコーラ、1891年創業の(ガムメーカーの)リグレイの両社は、ともにこの方法で長期にわたって巨額の利益を上げてきました。規模は小さいものの、我々は40年前に買収したシーズ・キャンディから、結構な富を享受させてもらっています。

昨年、シーズは8300万ドルの税引き前利益をあげました。我々が16億5000万ドルで買収して以来の記録です。2500万ドルの我々の購入価格と年末のゼロ未満の繰越価格(現金総額)とを見比べてみて下さい。(クリスマスを過ぎると安値を打ってシーズの投下資本は季節的な変動があります。)2006年にCEOに就任して以降、ブラット・キンスラーはこの会社を新たな高みに持っていこうとしています。

« ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(9) | トップページ | ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(11) »

バフェットの手紙」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(10):

« ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(9) | トップページ | ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(11) »