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2012年3月 8日 (木)

ウォーレン・バフェットからの手紙 2011(2)

バークシャ・ハサウェイの株主の皆様

我が社のクラスAとクラスBの株式の2010年の帳簿価格は両方とも4.6%増加しました。現在の経営陣が経営を引き継いでから47年以上の間に、帳簿価格は19ドルから99,860ドルに成長させました。これは年間複利で19.8%に当たります。

バークシャーの副社長でパートナーのチャーリー・マンガーと私は、2011年の会社の成長は良好だったと思っています。そのハイライトを上げていきましょう。

      取締役会の本分は、それにふさわしい人々がビジネスを推し進め、次世代のリーダーを識別し将来に向けて引き継ぐことを監視することです。私は19の会社の取締役会の一員にいます。そして、バークシャーの取締役たちは、継承計画に最大限の時間と労力を費やしました。

年末にテッド・ヴィシェールが乗り込んだすぐ後、2011年の始まりに、トッド・コームは投資マネージャーとして我々に加わりました。彼らは二人とも傑出した投資技術とバークシャーへの深い関与をしています。彼らは2012年にそれぞれ10億ドルを扱うことになるでしょう。しかし、チャーリーと私がもはやバークシャーで直接行っていない時に我々のポートフォリオ全体を管理できるだけの頭脳と判断力そして性格を備えています。

皆さん方の取締役会は、賞賛すべきマネージャーとして、そして人間としての資質をもった個人を、CEOとして私の後継者にすることに大きな熱意を持っています。(我々にはまた、2人のずば抜けたバックアップ候補がいます)責任と権限の継承は、途切れることなく行われることでしょう。バークシャの見通しは明るいでしょう。私の資産の98%以上がバークシャーの株式で、そのすべては様々な慈善事業で使われることになります。1つの株式に極度に集中していることは一般的な常識に反します。しかし、我々の所有するビジネスとそれを経営する人々の才幹の多様性と質の高さの両方が分っているためもこのような状態でも良好なのです。これらの資産をもって、私の後継者は楽なスタートを切ることができるでしょう。しかしながら、チャーリーと私がどこへ行こうとしているかというこの議論から推測は無用です。我々は、このような良好な状態を続けるし、そうすることが好きなのです。

      9月16日、我々は、添加物その他の特殊化学製品を生産するリーブリゾールを買収しました。ジェームス・ハムブリックがCEOとなった2004年から税引き前利益を1億4700万ドルから10億8500万ドルまで増加させ、優れた業績を残しました。リーブゾールは特殊化学薬品分野で「ポルト・オン」取得の多くの機会を持つでしょう。我々3人は4億9300万ドルで買収の合意に達しました。ジェームスは熟練したバイヤーで卓越した執行者です。チャーリーと私は、彼の経営領域を拡大させたいと思っています。

      我々の昨年の主要ビジネスは、順調でした。実際に、我々の保険以外の5つの大会社、BNSF、イスカー、リーブゾール、マーモン・グループ、そして、ミッド・アメリカンエナジーは記録的な営業利益を計上しました。総計で、これらの企業は、2011年に税引き前利益で90億ドル以上を稼ぎ出しました。我々が5社のうちミッド・アメリカン1社のみを所有していた7年前の税引き前利益が3億9300万ドルであったの比べてみて下さい。経済環境が2012年に悪化しない限り、我々の素晴らしい5社は、税引き前利益の総計が100億ドルを超えるという新記録を塗り替えるでしょう。

      全体として、我々の事業会社のすべての系列は、2011年において、資産、設備と機材に、我々の以前記録を20億ドル以上上回って、82億ドルを支出しました。実際のところ、我が国が投資機会がないと信じている人々を驚かせたことでしょうが、我々の支出の95%は米国内でのものです。我々は海外プロジェクトを歓迎しますが、バークシャーの将来ための投資の圧倒的多数はアメリカ国内でのものです。2012年には、これらの支出は再び新記録を樹立するでしょう。

      我々の保険業務は保険以外の無数の機会に対して、コストのかからない資本から資金を供給し続けました。このビジネスは「フロート」を産み出します。フロートとは、我々の所有ではないものの、バークシャーの利益のために投資することのできるお金です。そして、我々が支払う損失と経費が、受け取るプレミアム以内であれば、我々はさらに引受業務による利益を稼ぐことができます。フロートがコストどころか利益となっているということも含まれます。時に引受業務は営業損失を出すこともありますが、この9年間連続して営業利益を計上し続け、その合計は170億ドルになりました。同じ9年間で、我々のフロートは410億ドルから現在の700億ドルまで残高を増加させました。保険は、我々にとっていい商売です。

      最後に、我々は有価証券に2つの大きな投資をしました。(1)2021年9月2日以前に、いつでも1株当たり7.14ドルで7億株の普通株を購入することができるバンクオブアメリカの5億ドル6%の優先株。そして(2)109億ドルでIBMの6390万株。このIBMを加えて、我々は現在4つの特別な会社に多大の持株を有しています。アメリカンエキスプレスに13.0%、コカコーラに8.8%、IBMに5.5%とウェルスファーゴに7.6%。また、我々は、もちろん、より小さな会社にたくさんの重要なポジションを有しています。

短期的予想を基に売買される有価証券としてではなく、我々は、素晴らしいビジネスに対するパートナーシップ投資として、それらの株式を保有しています。しかしながら、それらのビジネスの収益に対する我々の持ち分が全て、我々の収益として反映されているわけではなく、これらら受け取る配当だけが我々の財務報告に現われるのです。しかし、時とともに我々の所有の基づくこれらの会社の未配当利益は、我々にとって多大な重要性を持ってくるでしょう。というのも、それらが将来の利益を増やすことや投資社への配当を増やすために、様々な方法で使われるからです。また、それらは自社株買いに使われるかもしれません。自社株買いは、会社の将来の収入の分け前を増やすことになります。

我々が昨年1年間を通じて現在のポジションを続けていたことによって、4つの特別な会社から8億6200万ドルの配当を受けられました。それはバークシャーの損益計算書で報告されたすべてです。しかし、この4つの会社の収益の分け前は、はるかに大きく33億ドルありました。チャーリーと私は、これからの収益の増加を考える時、帳簿には計上されていない24億ドルが、バークシャーにとってそれ以上の価値を作り出すと考えています。我々は、これからずっと4社からの合計収益に期待しています。2012年に、それ以降も毎年増え続ける4社の配当金も同じように。いまから10年後、我々の4社の持ち分は、配当の20億ドルとともに、おそらく70億ドルの収益を期待できるでしょう。

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