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2013年1月19日 (土)

あるIR担当者の雑感(103)~IRのホームページを考える(5)

今回から、ホームページ制作の現場で、個別具体的な課題を感じたり考えたことを書いて行きたいと思います。以前にも書きましたように、ホームページの制作については専門の業者は介在しておらず、IR担当者である私が、業務の合間や休日などの暇をみつけてコツコツ作ったものです。また、ホームページといっても全部ではなく、いわゆる「About US」の部分、企業が投資家に対して自社を紹介するページの部分です。

先ず入口のところですが、ホームページの制作を業者に頼まなかったこと、頼めなかったことについては、以前にも書きましたが、これまで書いてきたことを理解してくれた業者がいなかったことです。一応話は聞いてくれても、具体的にどういうページを作るかという提案になると、聞いた話を忘れてしまったような、こうはしたくないものした提示経出来ないものだったりで、具体的な提案に辿り着くことができた人は皆無でした。ということで、自分でやるしかないということから始めました。ホームページを制作するなどという何やら大変そうですが、ホームページを手軽につくるアプリケーションは沢山あり、そのうち目に付いたフリーソフトでトレーニングして、とにかく作ってみましたというのが、現ページです。で、やっているうちに少しずつコツのようなものも覚え、代表的なhtmlのコマンドも見よう見まねでコピーアンドペーストで試したりするうちに、業者のつくったホームページのhtml情報を除いて、真似したりするようになりました。私は50歳を過ぎた初老の人間で、頭脳の柔軟性は退化し、コンピュータ・ネイティブでもないのですが、それでも、試行錯誤で取り敢えずはできます。しかし、出来栄えは、たしかに素人くさいもので稚拙さは一目瞭然になっています。しかし、自分で覚えながら行った最大の利点は、作り方が分ってくることが、ホームページに載せる内容を考えることに直接フィードバックして、手法と内容が同時並行で試行錯誤できた点です。多分、業者に作成を依頼した場合には、テンプレートのようなものに情報を流し込み、そのプロセスでアレンジしていくような流れ作業に使い物になると思います。私の場合は、このテンプレートがなく、枠組みのようなものを内容を考えながら、作っては壊しを何度も繰り返すことができました。このプロセスが、ホームページというものに対する認識というのか、考えを深めていく絶好の材料となりました。前回まで書いてきたことは、机上で抽象的に思考したことではなく、このプロセスで試行錯誤を繰り返しながら固まってきたことです。

まず、ホームページを作る際には、全体の構成とレイアウト、つまり、全体の設計図をきっちり固めて、それに内容を流し込んでいくということを進められます。そういうやり方が一番効率的で失敗が少ないということなのでしょう。当初は、そう思っていろいろ考えましたが、考えているうちに、前回までに書いたような考えに方向性が固まってくると、カチっとした設計図は書けないことに気づきました。ある程度の混沌を許し、ページを見る人が主体的な解釈で参加できるということを目指すならば、構成がハッキリして解釈のストーリーを固めてしまうと、その余地が無くなる。また、リンク機能を生かして情報の多様化を図ろうとすれば、載せる内容によってリンクの貼り方が変わってくるため、事前に構造を決めることができないわけです。そこで、シンブルな構造で最初はスタートして、制作が進んで時点で、手直しを続け、場合によっては最初に戻って作り直すことも考慮に入れることにしました。多分、業者はこんな先の読めない、非効率な作業は行えないと思います。

で、最初にとった構造は、これまでの議論と矛盾するようですが、一般的な企業IRページの「個人投資家の皆様へ」とタイトルされたページの最大公約数をシンプルにしたものにすることにしました。この理由は、この構造に基づいてインデックスページ、あるいはトップページを作っていくことになるのですが、ここであまりに突飛なものにしてしまうと、ページを訪れる投資家の人がどう見ていいかわからず戸惑ってしまうと考えたからです。いくらユニークにページでも、見る人が見ることができることが前提です。一応、企業のホームページはこういうものだというイメージをもって訪れてくると思いますので、その許容範囲内にないと、ページを訪れても、その先へ進んではもらえなくなってしまうからです。そして、最初の設計図をきっちり固めるのとは反対の作り方をしようとしていたので、最初の構造の設計は後で、いつでも作り直しので、とりあえず作り奨めてしまおうということが先に立ち、作業に着手したというわけです。

しかし、全体のページタイトルは、多くの会社が採っている「個人投資家の皆様へ」というタイトルには抵抗がありました。たいていの場合、このようなタイトルに続くページは個人投資家というのは幼児ではないか思えるほど、見下したような噛み砕いた馬鹿丁寧な口調のページが続いて、馬鹿にしたような視線が目立つ多いのです。これでは、個人投資家を名目上は重視するという態度を表わしながら、実は与党株主(うるさくない株主)として、企業の都合のいいように利用すればいいというような下心が見え見えです。前のところで書いたような情報ノウハウをもった、いうなればプロ並みの人たちがそういうものを見れば、企業の姿勢を察知されてしまうことになるでしょう。もともと、以前の「個人投資家を馬鹿にしていないか」という投稿で書いたように、私自身、そういう風潮には与したくない思いが強いこともあって、「個人投資家」というタイトル文言は取りませんでした。それよりも、会社に興味を持ってくれた投資家の皆さんということで、機関投資家も個人投資家も区別する必要はどこにもないわけで、さらに株主というのは、投資家のうちで会社に投資してくれている人ということを考えると、ここでいう投資家と一緒に考えていいと思いました。今は、企業の株を持っていますが、後で売却するかもしれない。それで企業との縁が切れるかというと、その後に、再び株を買ってくれることもある。だから、ある時は株主、ある時は投資家というように考えられるわけです。そう考えれば投資家と株主を同列にしてもIRというところでは良いのではないかと思いました。そこで、「株主・投資家の皆様へ」というタイトルにすることにしました。

そして、会社について紹介していく項目としては、次のようなものに分けて、それぞれについて個々のページを作っていくことにしました。

会社概要

事業概要(この下に主要事業別に枝分かれして説明ページが、各々続く)

今期の決算概要

事業の特徴(強みと課題)

中期経営計画

売上構造

技術開発

資本政策と株主還元

IRカレンダー

IRの方針と活動

FAQ

リンク

次回以降は、このそれぞれの項目について考え行きたいと思います。

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