ウォーレン・バフェット「株主への手紙」2012(6)
そのような社会的責務を果たすため、BNSFは、2011年には、減価償却費をはるかに越える、総計18億ドルを越える定期的な投資を行いました。アメリカの他の3つの主要な鉄道会社も同様の支出を行っています。多くのアメリカ国民が我が国の社会インフラへの出費を非難しますが、鉄道に対してはありません。将来のより良い、より広範なサービスを提供するために必要な投資案件は、民間部門による基金から、資金が注がれています。鉄道がこのような莫大な支出をしていないならば、我が国の公的資金によるハイウェイ網は今日あるより多大な混乱と維持の問題に直面することになるでしょう。
BNSFが行っているタイプの莫大な投資は、それが行われた時の適切なリターンが得られないならば、馬鹿げたものとなってしまうでしょう。しかし、私はそれが達成する価値があると確信しています。何年も前に、ベン・フランクリンは「汝の店を守れ、さすれば店、汝を守らん(商い三年)」とアドバイスしました。彼なら、我々の規制されたビジネスにこれを翻訳して、今日もこう言うだろう。「顧客と顧客の代表である業務監査委員の世話をせよ、さすれば彼ら、汝を守らん」各当事者による良い振る舞いは、このお返しに良い振る舞いがかえってきます。
ミッドアメリカンでは、我々は同じような「社会契約」に参加します。我々は顧客の将来のニーズを満たすために絶えず増える出費を続けていく考えです。一方、確実で効率的に行われていれば、これらの投資の公明正大なリターンを得ることができることを理解しています。
バークシャーが89.8%を所有しているミッドアメリカンは電気をアメリカ中の250万人の顧客に供給しています。アイオワ、ユタとワイオミングでもっとも大きな供給元、6つの州で重要なプロバイダーです。我々のパイプラインは我が国の天然ガスの8%を輸送します。何百万ものアメリカ人が我々に依存しています。我々はこの人たちを絶望させません。
ミッドアメリカンが2002年に北部天然ガスのパイプラインを購入した時、パイプラインの会社のパフォーマンスは視界の泰斗によれば、43社中43位、最下位の評価でした。最近のレポートでは、2番になっています。トップは、我々のもう一つのパイプラインであるカーン川です。
電力ビジネスにおいても、ミッドアメリカンは同じような成績です。最近の顧客満足度調査では、ミッドアメリカンは60の米国公益企業を調査した中で2番の評価を受けました。ミッドアメリカンがこのような評価を得た時、物語は何年も前とは変わりました。
ミットアメリカンでは2012年末には3,316メガワットの風力発電が稼働しているでしょう。これは我が国の他の電力会社よりもはるかに大きな数字です。我々が風力発電に投資し参加した総額は、なんと60億ドルにもなりました。ミッドアメリカンがそこからの収益を全て保有することになるので、一般的な得たものを払い戻す他の公益事業とは違って、我々はこのような投資をすることができます。その上、昨年、我々は建設に3億ドルかかる2件の太陽光発電を引き受けました。ひとつは100%所有のカリフォルニアで、もうひとつは49%しょゆうのアリゾナです。さらに多くの風力や太陽光発電プロジェクトがこのあと続くのは、ほぼ間違いないです。
皆さんに、今。こうしてお話しすることができるのは、BNSFのマット・ローズあるいはミッドアメリカンのグレッグ・アベルによって達成されたものによるためです。私はこれを誇りに思います。彼らが、バークシャーの株主に達成したことを誇りに思い感謝しています。
目ざとい読者は、ミッドアメリカンの計算書の利益の不一致気づくでしょう。「規制された資本集約ビジネス?」という名のセクションで不動産仲介を行っているホームサービスというのは何でしょう。
さて、我々が2000年にそのビジネスを取得した時には、その主要県はミッドアメリカンに付属していました。その時に、私はミッドアメリカンの公益事業に注目していて、かろうじてホームサービス社に気が付きました。その後、ほんの少しの不動産仲介会社を所有しただけでした。
それから、同社は2012年に3社の住宅仲介業者を定期的に加えました。そして、現在は米国の主要都市で系列に約16,000人の代理店を擁しています。(我々の不動産仲介会社は107ページの上の表でリストアップされています)2012年には、我々の代理店は2011年から11%アップした420億ドルの国内販売に参与しました。
その上、ホームサービス社は、昨年、プルデンシャルとリアルリビングのフランチャイズの67%を買い取りました。それらは、ともに国内いたるところで544の証券会社にライセンスを与えて、かれらのセールスのロイヤリティを受取ります。我々は5年以内にその事業の収支を得る準備をします。今後数年のうちに、我々は徐々に販売業者とフランチャイズにバークシャハサウェイホームサービスとして再商標を付与するでしょう。
ロン・ペルチャーは景気の良くない時期にホームサービス社のマネジメントで顕著な仕事をしました。いま、住宅市場は強くなってきていて、我々は収益が、かなり上がっていくと予測しています。
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