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2013年3月10日 (日)

ウォーレン・バフェット「株主への手紙」2012(4)

我々には保険ビジネスにおいて驚異的な業績をあげている傑出したマネージャーがいるため、バークシャーは顕著な結果を残しています。皆さんに、その主要なユニットについて説明させて下さい。

フロートのサイズでみると第一は、アジット・ジェインによって運営されているバークシャー再保険グループです。アジットは他の誰もがやろうとせず、資金をかけようとしないリスクに対して保険をかけます。彼の活動は、保険ビジネスの中ではユニークな方法で、能力、スピード、決断力と最も重要な頭脳を組み込んだものです。彼はバークシャーを我々の資源に関して、不適当な危険に決して晒しません。本当に、我々は大部分の保険業者に比べて、その点ではるかに保守的です。例えば、保険業界がいくつかの大規模な大災害の被害で、これまでに直面したもののおよそ3倍の損害となるような2500億ドルの損害を経験したとしても、これまでの利益の連続により、その年には穏健な額の利益を計上するでしょう。これに比べて、他のすべての主要な保険業者と再保険業者は大幅な赤字となり、そのいくつかは債務超過に直面するでしょう。

1985年のスタンディングスタートから、アジットは350億ドルの著しい引受業務利益をフロートにより産み出しました。これは他保険会社のCEOでは近づくことする出来ない業績です。これらの成果により、彼はバークシャーに何十億ドルもの価値を追加させました。皆さんが年次総会でアジットに出会うことがあれば、深くお辞儀をしてあげて下さい。

 

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我々には、ゼネラル・リーというもう一つの強力な保険チームがあり、これをテッド・モントロスが率いています。

本質的には、健全な保健活動には四つの規律を固く守る必要があります。それは(1)ポリシーが損失を招くような異なる際に晒されているすべての危険を理解していなければならない、(2)それを実行する場合にの損失や見込まれるコストを引き起こすと見込まれるあらゆる要素を保守的に評価しなければならない、(3)将来の損失コストと営業費をカバーして、平均して利益を上げることの出来るプレミアムを設定しなければならない、(4)適切なプレミアムを得ることができない場合には退場する用意をしておかなければならない。

多くの保険会社は最初の3つのテストには合格するものの、第4に失敗します。彼らは、単に競争相手が熱心に引き受けている保険ビジネスに背を向けることができないのです。他のみんながそうしているので、我々も同じようにそうしなければならないという古いガイドラインは、保険により当てはまりますが、それ以外のどんなビジネスでもトラブルを招くことになります。

テッドは四つの保険規律を全て守りました。それは彼の成果に現われています。ゼネラル・リーの巨大なフロートは彼のリーダーシップの下でコストフリー以上の状態にあり、平均して将来もそうあり続けるだろうと予想できます。我々は、ゼネラル・リーの国際再保険ビジネスに特に注目していますそして、我々が1998年に買収して以来、一貫して有益な成長を達成してきました。

 

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最後に、私が62年前に最初の経験を積んだ保険業者であるGEICOがあります。GEICOは、18歳で入社し2011年までに51年にわたって勤め続けているトニー・ナイスリーによって運営されています。

トニーが達成したことを見る時、私は目を見張らざるを得ません。これは注目すべきことですが、昨年の彼の記録は、GAAPの会計基準によって示されたGEICOの保険引受利益6億8000万ドルより、はるかに良かったのです。年初の会計規則の変更によって、我々はGEICOの保険引き受け利益に4億1000万ドルの費用を計上しました。このアイテムは2012年の営業成績とは全く関係のないもので、現金も収益も費用も税金も変えるものではありません。事実、GEICOの本来的な価値と我々が帳簿に記載する価値との間にすでに存在する格差を、その評価減は単に拡大しただけです。

史上、単発では最大の損失を会社が蒙ってしまったにも拘らず、GEICOはその保険引受業務をそれ以上に稼ぎ出しました。その原因は、ハリケーン・サンディで、それまでの最大だったハリケーン・カトリーヌから受けた3倍以上の損失を記録しました。ニューヨークの都市圏でGEICOがシェアをリードしていたことから驚異的なとなっていましたが、我々は台風で破壊されたか、あるいは損害を受けた46,906台の車両の補償をしました。

昨年、GEICOは既存の保険契約者(継続)の更新料金とセールスの終わった(終了)料金相場のパーセンテージ双方がかなり増加しました。多額になったのには2つの要因があります。ぎりぎり1パーセントを続けた増加は固有の価値を10億ドル以上増やすことになりました。人々が会社の価格をチェックする時には、通常、重要な金額を節約できることに気が付くということを2012年のGEICOは劇的に証明して見せました。

 

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我々は3つの主要な保険会社の他により小さな会社のグループを所有しています。そして、それらのほとんどは保険世界の辺鄙な片隅で取引を営んでいます。全体として、それらは一貫して利益をもたらしてきました。そして、それらが我々に提供するフロートは相当な量です。チャーリーも私も、これらの会社やマネージャーを大切にしています。

2012年の終わりに、主として中小企業を対象として労災保険を取り扱うウィルクスバリ社を買収して、このグループを拡大しました。年間の保険料は合計で約3億ドルになります。この会社には従来のビジネスと新しいラインの両方に素晴らしい将来があります。

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