ウォーレン・バフェット「株主への手紙」2012(5)
規制された、資本集約的な事業
我々にはBNSFとミッド・アメリカン・エナジーという我々の他のビジネスと区別される共通の特徴をもった2つの非常に大きなビジネスがあります。したがって、我々はこの手紙でこの2社を自身のセクターに割り当てて。我々のGAAP貸借対照表と損益計算書にこの2社の統合財政統計を振り分けます。
この2社の主要な特性は、バークシャーによって保証されない大量の長期国債によって部分的に資金を供給されるという規制された資産と非常に長期の投資を有していることです。この2社には我々の信用は必要ではありません。この2社には恐ろしい景気状況においても、十分に利益をえる収益力があります。昨年の生温い経済において、たとえば、BNSFのインタレスト・カバレッジは9.5xでした。(我々のカバレッジの定義は、利子に対する税引き前利益であって、EBITDAではありません。それは深い損失に対する一般的な見方です)一方、ミッドアメリカンでは2つのファクターはあらゆる状況でもサービスを確実に供給することを可能にしています。不可欠で重要なサービスを提供していることから、この会社は不況耐性所得であり、単一の規制機関による保護を受けた重要なサービスと利益の多様性を提供することにおいて固有である収益の安定性があります。
毎日、我々の2つの子会社は主要な方向でアメリカ経済の原動力となっています。
・ トラック、鉄道、水上、航空全てを含めたアメリカにおける都市間の貨物輸送のマイル当たりのトン数でいうと約15%がBNSFによって担われていると、皆さんに言うことができます。事実我々は他のどれよりもマイルあたりの多くのトン数で運搬します。そのことがBNSFを我々の経済の大動脈としています。
BNSFはとても燃料効率がとてもよく自然に優しく貨物を移動させます。ディーゼル燃料1ガロンで1トンの貨物を500マイル運ぶことができるのです。同じ仕事をトラックが引き受ければ、その4倍の燃料を浪費してします。
・ ミッドアメリカンの電気事業は10の州で個人消費者に規制を受けて提供しています。これほど多くの州にサービスを提供している会社は他にありません。その上、我々は再生可能エネルギーの分野でリーダーに位置にあります。最初に9年前のスタート時点から我々は我が国の風力発電の6%を発電してきました。第2に、今建設中の3つのプロジェクトが完成すれば、米国の太陽光発電能力の14%を所有することになります。
これらのようなプロジェクトは、巨額の設備投資を必要とします。確かに、我々再生可能ポートフォリオを完成させるために130億ドルを要しました。われわれは、それらのプロジェクトが相応のリターンを見込めれば、そのような参加を喜んで行います。我々は将来これらが規格化されるということを信じています。
我々の過去の経験と知識によって社会が流通とエネルギーに多大な投資を永遠に必要としているという我々の確信は正当化されます。重要なプロジェクトに継続して資金を提供する流れを確保することで主要な提供者をどうするかということは政府の関心によっています。監査機関や人々の代表から承認を得ることで事業を行うことは、我々の関心によっているのです。
我々のマネージャーたちは、国が道の下方遥かで何を必要としているかを、今日、考えなくてはなりません。エネルギーと輸送のプロジェクトは結実するのに長い年月がかかります。成長している国は、単に曲がり角の背後を振り返る余裕がありません。
我々は、そのようなことが起こらないことを確かめるにために、自分の役割を果たしています。あらゆるやり方で、わが国のインフラストラクチャーが壊れてきていることについて皆さんが聞いているであろうこと、一般的にBNSFや鉄道に当てはまります。アメリカの鉄道網は、産業による巨大な投資の結果、良好な状態にありませんでした。しかしながら、我々はすでに得た成功に甘んじていません。BNSFはあらゆる鉄道会社が年間に費やした額より2倍以上の減価償却費40億ドルを2013年に計上します。
BNSFにはマット・ローズ、ミッドアメリカンにはグレッグ・アベルという2人の素晴らしいCEOがいます。彼らは顧客と株主のためのビジネスを構築した非凡なマネージャーです。私は彼らに感謝しています、皆さんが感謝するに値します。これらのビジネスに不可欠な人物です。
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