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2015年3月 9日 (月)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(4)

 かつて、私はビジネスでの経験は投資家としての私を助け、投資での経験は私をよりよいビジネスマンにした、と言ったことがあります。それぞれの立場で極めようとすることは、もう一方の方面にも適用できる教訓を教えることになります。そして、いくつかの当たり前のことが、このような経験を通すと十分にその意味まで学ぶことができました。(フレッシ・シュエッドの素晴らしい著作『顧客のヨットはどこにある?』の中で、ピーター・アルノーの挿絵は熱心なイブを困惑して見ているアダムを描いて、キャプションでこう言います。「文章や絵では処女に十分に説明することのできない特別のことがある」。皆さんの中で、シュエッドの本を読んだことの無い人がいるなら、こんどの株主総会で買いましょう。その知恵とユーモアは本当に貴重です。)

アルノーのキャプションの「特別のこと」の中に、私は二つの別々のスキルとして投資の評価と事業の経営を含めます。それゆえ、私はトッド・コームズとテッド・ウェッシュラーという二人の投資マネージャーに、各々、我々のビジネスの一つを監視させることに意味があると思います。数ヶ月前、我々がいつも取得するより小さいけれど、優れた経営の特徴を持った2社を取得することにしたときに、彼らはそのチャンスを開くことができたのです。2社は組み合わせることによって、1億2500万ドルの有形資産で年間1億ドル稼ぎます。

私はトッドとテッドに我々のもっと規模の大きな子会社でとられている非常に限られた方法で機能する会長を引き受けるように頼みました。この取り決めは、私の仕事の割り振りを少なくすることができ、もっと重要なことは彼ら二人が、これまで以上により投資家になるだろうということです。

 

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2009年の後半、大不況の暗がりの中で、我々はバークシャーの歴史の中で最大の規模となったBNSFの買収に合意しました。このとき、私はこの買収を「アメリカ経済の将来に対する全部込みの賭け」と呼びました。

このようなことは、我々にとって目新しいものではありませんでした。バッフェット・パートナーシップ株式会社が1965年にバークシャーの支配権を握ってからずっと、同じような賭けをしてきました。正当な理由で。チャーリーと私は、常に、アメリカの反映がさらに進むことが確かになるかどうかの「賭け」を考えてきました。

たしかに、誰が過去238年の間アメリカについて逆の方に賭けることで利益を得たでしょうか。皆さんが我が国の現在の状態を1776年当時のものと比較したならば、きっと驚きのあまり目を瞬かせることでしょう。私が生きて見た範囲でも、アメリカの一人当たりの生産力は6倍に増えました。私の両親は1930年に、彼らの息子がその後見ることになる世界を想像することもできませんでした。悲観主義の説教者はアメリカの問題などと果てのない無駄口を叩きますが、私はアメリカから逃げ出そうと考えている人に会ったことはありません(首尾よく片道切符を手に入れた数人の人が思い浮かびますが)。

そして、我々の市場経済に埋め込まれたダイナミズムは、その魔力を働かせ続けています。成長はスムーズでも連続的でもありませんが、成長してきたのです。そして、我々は政府に定期的に不平をこぼすのです。しかし、疑いなく、これから先に、アメリカの全盛時代が待ち受けているのです。

この追い風が我々のために働くことで、チャーリーと私はバークシャーの一株当たりの価値を構築することを期待して、次のようなことを行います。(1)我々の多くの子会社の基礎的な収益力を不断に向上させること、(2)ボルトオン買収により、さらに利益を向上させて行くこと、(3)投資先の会社の成長により収益をえること、(4)価格が本来固有の価値からかなり割安になっている時にバークシャーの自己株式を買い戻すこと、そして(5)時折、大規模な買収を行うこと。皆さんにとって成果を最大化させるために、バークシャーの株式を割り当てることはないでしょう。

これらを形作る建築ブロックは岩のように堅固な基礎の上に築かれています。1世紀後にも、BNSFとバークシャ・ハサウェイ・エネルギーは我々の経済の舞台で主役を演じているでしょう。家と自動車は、大部分の家族の命にとって主要なままです。保険は企業と個人の両方にとって不可欠な存在であり続けているでしょう。そして、バークシャー以上にビジネスに対して豊かな人材と財政的資源を持っている会社はないでしょう。

さらに、我々は、常に、最高の財務能力を維持しています。少なくとも200億ドルの現預金をもって、短期的な負債を借り入れることはありません。チャーリーと私は、これらの事とその他の強みを見ているので、皆さんの会社の見通しを立てることができるのです。私は、この会社の経営を任されていることを、たいへん幸運に思っています。

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