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2015年3月12日 (木)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(7)

我々には、コピー困難なビジネスモデルをもち、ビジネスを規律正しく実行する保険マネージャーがいるため、バークシャーの魅力的な保険ビジネスが成り立っているのです。皆さんには、主要なユニットを説明しましょう。

フロートのサイズでみると第一は、アジット・ジェインによって運営されているバークシャー再保険グループです。アジットは他の誰もがやろうとせず、資金をかけようとしないリスクに対して保険をかけます。彼の活動は、保険ビジネスの中ではユニークな方法で、能力、スピード、決断力と最も重要な頭脳を組み込んだものです。彼はバークシャーを我々の資源に関して、不適当な危険に決して晒しません。

本当に、我々は大部分の保険業者に比べて、そのようにリスクを避けるという点ではるかに保守的です。例えば、保険業界がいくつかの大規模な大災害の被害で、これまでに直面したもののおよそ3倍の損害となるような2500億ドルの損害を経験したとしても、これまでの利益の連続により、その年には穏健な額の利益を計上するでしょう。これに比べて、他のすべての主要な保険業者と再保険業者は大幅な赤字となり、そのいくつかは債務超過に直面するでしょう。

アジットが保険業務を運営する技術は驚異的です。アジットのマインドは現在の各種の品揃えに追加できるビジネスの新たなラインアップを常に探している、さながらアイディア工場のようです。昨年、私はみなさんにバークシャ・ハサウェイ専門保険(BHSI)を彼が設立したことをお話ししました。そこで、我々はアメリカ中のメジャーな保険ブローカーと企業のリスクマネージャーたちに、直ちに受け容れられることになりました。以前、我々は商業保険についてほんの少しだけ書いたことがあります。

BHSIは、ピーター・イーストウッドが率います。彼は、保険業界で広く尊敬を集める経験豊かな引受人です。2014年に、ピーターは保険の国際的な取引と新たな分野に移ることによって優秀なグループを成長させました。我々は、BHSIは数年以内に数十億を生み出すバークシャーの主要な資産となると昨年言ったことを、ここでもう一回繰り返します。

 

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最後に、私が64年前に最初の経験を積んだ保険業者であるGEICOがあります。GEICOは、18歳で入社し2014年までに53年にわたって勤め続けているトニー・ナイスリーによって運営されています。トニーは1993年にCEOとなり、会社を飛躍させました。トニー以上のマネージャーはいません。

1951年1月に初めてGEICOに引き合わされたとき、私はGEICOが業界の巨人が負担する経費に比べて、莫大なコスト面での有利さを謳歌していることに衝撃をうけました。この事業効率のよさは今日まで維持しており、非常に大切な資産となっています。自動車保険にお金を払いたいと思う人はいません。しかし、ほとんどの人は自動車を運転するのは好きです。必要とされる保険は、ほとんどが家族のために加入するというものです。家族の事故に対する備えは、低コストで、実現しようとするのです。本当のところ、この手紙を読んでいる方々の少なくとも40%はGEICOで保険をかけることによって、無駄なお金を節約することができます。だから、こんなものを読むのをやめて、GEICOのウェブページが電話にアクセスしましょう。

GEICOのコスト面での有利さは、同社が年々マーケット・シェアを貪り食うように高めるのを可能にした要因です(バークシャーがGEICOの経営権を買収した1995年の2.5%に比べて、我々は2014年には10.8%に引き上げました)。このようなコストの低さは競争者との間に越えられない堀をつくり、それは永続的なものになっています。一方、我々のゲッコ(?)が、アメリカ中の人々にGEICOが如何に重要なお金を節約するかを話し伝え続けています。ゲッコにはひとつのとくに愛らしい特質があることを付け加えなければなりません。彼は無報酬で働いてくれます。人間のスポークスマンと違って、彼は名声からうぬぼれることもなく、常に彼がどれほど貴重かをいつも思い出させてくれるのです。私は、この小さな存在を愛しています。

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我々は3つの主要な保険会社の他により小さな会社のグループを所有しています。そして、それらのほとんどは保険世界の特殊な片隅で取引を営んでいます。全体として、それらは一貫して利益をもたらしてきました。これらの会社は、過去10年間でフロートを17億ドルから8億ドルにのばして、引き受け業務から29億5000万ドル稼いでくれました。チャーリーも私も、これらの会社やマネージャーを大切にしています。

 

 

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手短に言えば、保険は約束を売るようなものです。顧客は、今、お金を払い、保険会社は、将来、ある特定のことが起きたら、お金を払います。そういう約束です。

 時には、その約束は何十年も検証されないこともあります。20代に加入した生命保険など、考えればそうです。したがって、保険会社の支払い能力と意志は、支払時期が到来したときに経済情勢が混乱していたとしても、非常に重要なことです。

 バークシャーの約束は、特にアスベストにかかわる保険請求を含む莫大で例外的に永続的な負債を放棄したいと望んでいるという世界最大かつ最も洗練された保険会社の行動によって最近確信された事実と同じではありません。これは、保険会社は再保険業者に負債を譲ることを望んだことを示しています。しかしながら、財政的に困っていたり悪質だっりといったのが明らかな悪い再保険業者を選べば、もとの保険を負債を足もとに引き戻す危険にさらすことになってしまいます。

 昨年、再保険の分野での我々のトップの地位は30億ドルのプレミアムをもたらす保険証書を作成することで再確認されました。私は、この保険証書の規模が2007年の我々とロイズとの間で交わされ、71億ドルのプレミアムをもたらした保険証書より規模が大きくなると思っています。

 実際のところ、これまでの歴史ののなかで10億ドルを超えるプレミアムがついた資産事故保険証書は、私の知る限り8件しかありません。そして、その8件すべてはバークシャーで作成されたものです。主要な保険会社が、このようなタイプで支払いに疑う余地のないものを必要とした時に、バークシャーが、それ以外はなく、指名されるのでした。

  

 

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 バークシャーの偉大なマネージャーたち、最高の財務力、そして広い濠をもった多様なビジネスモデルは保険の世界においてユニークなものを作り出しています。これらのコンビネーションは時とともに価値を高めるので、バークシャーの株主にとって大きな資産となっています。

 

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