ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(5)
本質的なビジネスの価値
チャーリーと私が本質的なビジネスの価値についてお話しするのと同じほど、我々はみなさんに正確にその数値がバークシャー株式の数に対してどの程度かを話すことはできません。しかし、我々は2010年の年次報告に、3つの要素を載せました。その1つは質的で、我々がバークシャーの本質的な価値を見ることができるキーポイントと信じているものです。その議論は123ページから124ページに再現されています。
ここに、2つの量的要素の最新版があります。2014年に、我々の1株当たりの投資額は8.4%増えて140,123ドルになりました。また、保険と投資以外の企業からの我々の税引き前利益も、19%増えて10,847ドルとなりました。
1970年以降、我々の1株当たりの投資を毎年複利で19%のレートで増やしてきました。そして、我々の1株当たりの利益は20.6%の速さで増えました。我々の、この2つの価値の尺度と非常に近い割合で44年間という期間にわたるバークシャーの株価が増加したことは、偶然の一致ではありません。チャーリーも私も、この2つの尺度の両方が増加してほしいと思っていますが、我々は常に業務による収益の構築をより強く求めています。そういうことから、我々は昨年、事業推進のために我々のフィリッピス66とグレアム・ホールディングスの株式を交換し、2015年末にP&Gとデュラセルの取得を同様の株式交換で行なう契約をしました。
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さて、我々の事業の4つの主要なセクターを見ていきましょう。そのセクターそれぞれには他のセクターとはかなり異なる貸借対照表と収入の特徴があります。したがって、それらを一緒くたにしてしまうと分析できなくなります。(これらのビジネスを一つの屋根の下で持つことは、重要で永続的な利点があるのですが)そこで、我々は、これらを4つの別々のビジネスとして説明します。我々のゴールは、皆さんが報告するマネージャーで、我々がその場にいない株主であるという逆の立場あったときに、当然望むであろう情報を皆さんに提供することです。
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