ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(13)
年次総会
年次総会は5月2日土曜日にセンチュリー・リンクセンターで行われます。昨年は39,000人が出席して新記録となりました、今年は50周年を祝って、さらに増えることを期待しています。開場は午前7時です。
今年もバークシャーのキャリー・ソバが担当します。
(新しい名前ですが、昨年と同じ素晴らしいキャリーです。キャリーは秘書として6年前24歳で入社しました。4年前、私は彼女に総会を担当してもらいました。これは多数の技術を必要とする大きな仕事ですが、彼女はこの機会に挑戦しました。キャリーは落ち着いていて、独創的で、一緒に働く人から何百もの長所を引き出してくれるエクスパートです。彼女は終末を、我々株主のために楽しみや情報提供の場にするために、すべての本社従業員の助けを引き出しています。
そして、彼らがここにいる間、私も来ていただいた株主の皆さんに我々の製品の売り子となります。今年は、売店の営業時間を大幅に増やします。5月1日の金曜日はセンチュリー・リンクセンターで正午から午後5時まで、総会の日は午前7時から午後4時までです。チャーリーに微笑みと買い物をお願いします。
土曜日の朝は早起きしましょう。2匹の1トンのテキサス・ロングホーン牛、ノーマンとジェイクが10番街をセンチュリーリンクまで行進します。それらに乗ってジャスティンブーツの経営陣の二人がカウボーイの義務を果たします。肉牛に続いてウェルスファーゴ駅馬車を引っ張る4頭の馬です。バークシャーは既に飛行機、鉄道、そして自動車を市場に供給しています。我々のポートフォリオに肉牛と駅馬車を追加し、アメリカの万能の運送会社という評判を封印してしましょう。
土曜の午前7時30分頃、我々は4回目の「インターナショナル紙の投函に挑戦」を行ないます。私たちの的は今度もまた、クライトン・ホーム・ホーチで、正確にスローイング線から35フィート離れています。私も十代のころに、短い間でしたが正直な労働者で、当時50万の新聞紙を投函しました。それはいいことだったと思います。私に挑戦しましょう。私をギャフンと言わせましょう。私を叩きのめしましょう。私よりドアステップに近いところに投げられた人には、デイリー・バーのアイスクリームを買ってあげましょう。新聞は36から42ページあり自分で折らなければなりません。ただし、ゴムバンドを留めるのは許しません。12位以上の最高の投函をした人には特別な賞を贈ります。ダブ・ボサニックが審判です。
8時30分からバークシャーの新しい映画をお見せします。1時間後に質疑応答を始めます。センチュリー・リンクでの昼食の中断をふくめ3時30分まで行います。短い休憩の後、チャーリーと私は3時45分から年次総会を招集する予定です。日中の質問の時間に退席するようなら、チャーリーが話している間にしてください。
皆さんのショッピングには会場に隣接する194,300平方フィートのホールで何十ものバークシャーの子会社の製品が揃えられています。ショッピングを金曜日にできなかった方は、土曜日にはチャーリーが話している間に、会場を抜け出してたくさん買い物をしましょう。そこには、素晴らしいBNSF鉄道のレイアウト・ジオラマもあります。84歳の私も、ワクワクしてしまうものです。
昨年、皆さんには本分を尽くしていただきました。おかげで大部分の場所で記録的な売上を達成しました。9時間の間に、1,685本のジャスティン・ブーツ(23秒で1組)、13,440ポンドのシーズ・キャンディ、7,276組のウェズラモント作業手袋、そして10,000本のハインツ・ケチャップを、我々は売りました。ハインツには新しいマスタード製品があるので、今年はマスタードもケチャップも入手可能です。(両方とも買って下さい)金曜日も同じように開いていますから、我々は新記録を期待しています。
ブルックス(ランニング・シューズの会社)は、会議のために特別に提供する記念のシューズを今年も販売します。一足購入して、翌日の8時にセンチュリーリンクでスタートする第3回の“バークシャー5キロ”レースにそれを履きましょう。参加のための詳細については、会議の参加証明書に添付して皆さんにお送りするビジターズガイドに書かれています。レースに参加すれば、バークシャーのマネジャーや取締役や仲間と一緒に走ることができます。(しかし、私とチャーリーは、その時間は朝寝坊することでしょぅ)
ガイコは、国中から何人かの最高のカウンセラーの職員をショッピング・エリアのブースに置いているようにします。ぜひ立ち寄ってみて下さい。ほとんどの場合、ガイコは、皆さんに通常の8%の株主割引をすることができます。この特価提供は55の管区のうち44で許されています。今ご利用の保険の詳細を持ってきてくだされば、我々が保険金を節約できるか否かにかかわらず、チェックします。少なくとも、半分の方には、保険金を節約することができると思います。
ブックワームを必ず訪問してください。何冊かの新刊を含め35冊以上の本とDVDをお届けします。昨年、株主の皆さんの多くは、マックス・オルソンの編集による1965年まで遡るバークシャーの手紙を購入していただきましたが、彼は今年の会議のために新版を製作しました。我々も当社の50年を祝った本を安価で販売したいと思っています。今のところ製作中ですが、その本は19世紀からの文書を含む多種多様な歴史の材料となるものと思います。
キャロル・ルーミス(1977年以降、この手紙を編集する際に非常によくやってくれました)は最近、タップダンスの入門書を刊行しました。ウォーレン・バフェットについては、彼女と私の連著でミーティングで使用する500部を作りました。
« ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(12) | トップページ | ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(14) »
「バフェットの手紙」カテゴリの記事
- ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2023(8)~オマハで何を?(2024.03.06)
- ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2023(7)~2023年のスコアカード.(2024.03.06)
- ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2023(6)~私たちを快適にする非管理ビジネス(2024.03.04)
- ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2023(5)~私たちのそれほど秘密ではない武器(2024.03.03)
- ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2023(4)~何をすべきか(2024.03.02)
コメント
« ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(12) | トップページ | ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(14) »
ニューズウィーク日本版(3.24)に、バフェットに対して批判的な記事が載っていますね。
投稿: OKCHAN | 2015年3月20日 (金) 17時36分
OKCHANさん、コメントありがとうございます。
バフェットは、数多くの間違いも犯してますし(この手紙の中でも自分で書いています)、しょうもないこともしています。ただ、その姿勢にブレがないのと、この手紙のように進んで、自らをあけひろげるところで、彼が投資でたくさんのお金を残したこともさるこさながら、株主総会に多くの人が集まるのは、そういうところもあるのではないかと思います。
投稿: CZT | 2015年3月21日 (土) 21時04分