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2015年3月 2日 (月)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(2)

今期のバークシャー

事業面においては、昨年は、1件を除いて主要な分では順調でした。主な進展は次の通りです。

 我々の「五つの原動力」、つまり、バークシャーにおける保険以外の主要な事業は、2013年よりも16億ドル増加し、2014年には税引き前で124億ドルの利益を得ました。この五つの会社は、バークシャ・ハサウェイ・エネルギー(以前のミッド・アメリカン・エナジー)、BNSF、IMC(私は以前にはイスカと呼んでいました)、ルーブゾールとマルモンです。

五つのうち、バークシャ・ハサウェイ・エネルギーだけでも、10年前に取得してから3億9300万ドル稼いでいます。その後、我々はすべて現金ベースで5社のうちのもう3社を取得しました。5番目の会社であるBNSFを買収する際には、現金でコストの約70%を支払い、残りを発行済み株式増加分の未決済分の6.1%をあてました。言い換えると、10年のスパンを通して5社によって120億ドルの年間利益の増加が届けられたのは希釈分だけを伴っているということです。我々を満たすゴールというものは、単純な(収益)成長のみでなく、むしろ一株当たり収益成果の増加だということです。

2015年もアメリカ経済が引き続き改善していくなら、我々の「五つの原動力」の収益も同様に改善されていくでしょう。一つには、グループによるすでに終わったか契約中のボルト・オン買収(買収企業の既存業務の拡大・強化を目的とした買収)によって、その額は10億ドルに達しました。

 2014年の悪いニュースは、同じように我々の5社からのものですが、収益には関係していません。この1年、BNSF(鉄道会社)は多くの顧客を失望させてしまいました。顧客つまり荷主は我々を頼りにしており、サービスに障害が起こると彼らの事業に大きな損失を与えることになってしまいます。

BNSFはバークシャーの保険以外の事業のなかで最も重要な子会社です。そして、その業績を向上させるために2015年には60億ドルの設備投資を実施しました。この額は他の鉄道会社が単年度の投資額に比べて、およそ50%も多く、売上、利益、減価償却との比較を考慮しているとは考えられない驚異的な額です。

天候は、昨年はとくに異常な状態が続きましたが、鉄道の運営に様々な影響を及ぼしますけれど、我々の責任は何が起ころうと業界をリードするレベルでのサービスの復旧に努めることです。それは一朝一夜でできることではありません。あまりに広範な業務は、時に進行中の業務を中断させてしまわないよう、システム容量の増量を求めています。しかしながら、近年では、我々の特大の支出は結果に表われはじめています。この3ヶ月間BNSFのパフォーマンス測定水準は、昨年の数値に比べて著しく改善されました。

 我々のこれより規模の小さい非保険事業の会社の多くは、昨年、2013年の47億ドルから増加させて、51億ドルの利益をあげました。このグループにおいても、われわれは「五つの原動力」と同じように、2015年も、さらなる増益を期待しています。このグループには、昨年、2社が4億ドルから6億ドルの間の利益で、6社が2億5000万ドルから4億ドルの間の利益、7社が1億ドルから2億5000万ドルの間の利益でした。このグループは会社の数も1社あたりの利益も増加します。我々の意欲には終わりがありません。

 バークシャーの広範な保険事業は、12年にわたり引受業務利益を営み、2014年にはまたフロート(顧客から保険料として預る現金(一応、負債))を増やしました。このフロートとは、我々が所有しているのではないけれど、我々がバークシャーの利益のために投資に回すことができる資金のことで、12年間で410億ドルから840億ドルに増加しました。我々のフロートの増加や総量は直接バークシャーの利益となるわけではないけれど、我々がそのフロートの保有を許されることで莫大な投資収入をもたらすのです。これに並行して、我々の引受業務利益は、2014年に実現した30億ドルを含めて、12年間で240億ドルとなりました。そして、これらのすべては1967年の860万ドルでナショナル・インデミニティを買収したところから始まったのです。

 チャーリーと私は象のような大型の買収先を探しているあいだ、我々の多くの子会社は定期的にボルトオン買収を行っています。昨年はとくに多くの成果が出ました。我々はこのような契約を31件締結し、全体で78億ドルかかる予定でした。これらの業務は規模においては40万ドルから29億ドルまで広範囲にわたるものとなりました。しかし、最大の取得案件であるデュラセル社の取得は今年の後半までかかります。同社はマルモンの管轄下に置かれることになる予定です。

チャーリーも私も、それらが適切な価格で提供される限り(しかし、我々に提供される大部分はそうではありません)、これらの取引を奨励しています。それらは、我々の既存のビジネスに適合し、我々の経営の専門部隊によってマネジメントされる活動において資本を展開します。これは、我々の仕事を増やすのではなく、より多くの収益や魅力的な事業のコラボレーションに結び付くのです。このようなボルトオン買収は今後はもっと多くなっていくでしょう。

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