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2015年4月 4日 (土)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2014(20)

バークシャーの現在

バークシャーは手を広げているコングロマリットです。そして、さらに手を広げようとしています。

コングロマリットは投資家には評判が悪いことは一般に認められています。コングロマリットに対する、そのような評価は現実に見合うものでしょう。最初に、そんなコングロマリットがなぜ面目を失っているのかを説明しましょう。そして、なぜコングロマリットという企業形態がバークシャーに莫大な利益をもたらし有利さを維持させるかを述べていきます。

私がビジネスの世界に足を踏み入れて以来、コングロマリットは数年間にわたって大きなポピュラリティがありました。1960年代後半の愚かしい事態もありましたが。その時のコングロマリットのCEOのための手順は単純なものでした。CEOのパーソナリティ、宣伝、そして疑わしい会計のそれぞれ、あるいはその三つ全部によって、マネージャーたちは株価を利益の20倍ほどまで操作します。そして、利益の10倍かそこらの価格で売られている企業を買収するためにできるだけ早く株式を追加発行するのです。彼らは会計上は「プーリング法」を適用してます。根底にある企業の価値は一文たりとも変化しないにもかかわらず、一株あたりの利益は自動的に増加します。そして、その増加によって自身の経営の才能を示すのです。彼らは、次に、投資家に対してこのような才能が買収である企業の株価収益率の維持されて当然、あるいは強化されると説明します。最後には、この手順を果てしなく繰り返し、それによって1株あたりの利益を成長させると約束するのです。

1960年代が終わると、ウォール街ではこのペテンが熱狂的に受け入れられました。特にこのようなアクロバットが投資銀行に莫大な手数料をもたらす合併を実施すると、疑わしい操作によって一株あたりの利益の上昇が作られるとき、ウォール街の住人にはすでに、このような事態を疑うことをやめる準備ができています。監査人たちは、コングロマリットの会計に対して、喜んで聖水を撒いて、時には、さらにうまい汁をもっと増やす提案さえしました。あぶく銭が湧いてきたことで、多くの人にとって倫理感が洗い流されてしまいました。

拡大するコングロマリットの一株当たり利益獲得は株価収益率との差異から生まれていたので、そのCEOは低い収益率で売られている企業を探さなければなりませんでした。もちろん、これらは、貧弱な長期見通ししか立てられないとくに凡庸な企業でした。このような深海でうごめいている深海魚のような企業に引かれる事態は、コングロマリットの参加にある企業の中毒症状をひどくしていきました。それは投資家にとっては重要なことではありませんでした。重要なのは取引の速度でプーリング法の会計で利益が増えるように見えることでした。

合併の結果おこる大旋風はちょうちんかつぎの報道から絶賛されました。ITT、リットン・インダスリトーズ、ガルフ・アンド・ウエスタンそしてLTVのような会社がもてはやされ、それらのCEOは有名人になりました。これらの、かつての有名なコングロマリットは、現在までひとつも残っていません。ヨギ・ベラが言うように「すべてのナポレオンにはウォーターゲートが待っている」。

当時、あらゆる会計のペテンは、多くはお粗末な透明性で、許容され、見過ごされました。たしかに、拡大するコングロマリットの舵を握り会計のマジックを使うことができることは、巨大なプラスと見られました。このような事態で株主は現実の事業の状況がどんなに悪くなるかもしれなくても、報告される利益が失望させるものでないと確信できたのでした。

1960年代後半に、私は“大胆で想像的な会計”を自慢する野心的なCEOのミーティングに出席したことがあります。聞いているアナリストの大部分は、業績がどうであるかに関わりなく、自身の予想にそうマネジャーを見出したことで、承認するように頷きながら応答していました。

しかし、最後には、時計が12時を知らせると、すべてはカボチャとネズミに戻ってしまいました。もう一度、ビジネスモデルが高すぎる株式の連続発行に基づいていたことが明らかになりました。連鎖的に(チェーン)不特定多数への配布をするように求める幸福の手紙のように、富を再配分しますが、価値創造をすることはありません。にもかかわらず、二つの現象はこの国では、定期的に花開くように起こるのです。それらはプロモーターの夢であり、しばしば、慎重で巧みにデザインで現れます。しかし、結果はいつも同じです。お金は、騙されやすい者から詐欺師に流れるのです。幸福の手紙ではなく、株によって奪われてしまう金額は圧倒的なものです。

BPLでもバークシャーでも、我々は、株式を発行することに夢中の会社には投資しませんでした。その振舞いは、思い込みの管理、弱い会計、高すぎる株価、そしてしばしば明白な不正のプロモーションを確かに表示するもののひとつです

 

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