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2015年5月31日 (日)

ごくたまの妄言

お伽噺の「シンデレラ」。子供のころから不思議に思っていたことがある。継母とその連れ子である姉たちに虐げられた少女が、不思議な力によりお城の舞踏会に着飾ってでかけ、姉たちをはじめとした女性たちの憧れの的である王子様に見初められ、その姉たちの見ている前で、その証拠であるガラスの靴をはいてみせて、王子様と結ばれるという話。少女から一人前の女への脱皮する成長譚であり、変身譚、復讐譚とも読まれている。

そこで、その姉たちだ。彼女たちは慥かにシンデレラを虐めた。しかし、妙齢の少女には、よくあるイノセントゆえの残酷さで、彼女たちは単に、シンデレラと同じように夢を見ていたに過ぎない。しかし、彼女たちは、目の前でシンデレラに王子様をさらわれて、大いなる挫折をさせられた。しかも、シンデレラ・ストーリーの悪役として仕立てられ恥辱の後半生を送ることになるはず。その彼女たちの心情はどうだったのか。シンデレラは少女から大人になったときに憧れの王子様と結ばれ、姉たちは同じ瞬間に絶望の淵に落とされた。それは姉たちの視点からは不条理そのものということになりはしないか。

小さなころから、それは不思議であり、どちらかと言えば、その姉たちに感情移入している。そして、年齢を重ねるに従って、敗北主義と言われるかもしれないが、シンデレラに共感するということがなくなった。

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コメント

おもしろい発想ですね。

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