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2015年6月25日 (木)

コーポレートガバナンスそもそも(9)

企業文化とか風土とかカルチャー社風とか、言い方は色々あるけれど、“自由な雰囲気”や“活力ある”などという言葉で形容されることが多い、会社の雰囲気や空気と言ったもの。これは、さらには企業の個性に結びつくだろうし、その企業の強みになっていることもあるだろう。コーポレートガバナンス・コードをめぐる議論でも、こういうことは定性的情報として中長期の投資家は有益な情報として欲しているという。そこで、企業の中でも、そういうことを見直して、認識しましょうということが議論されてきている。それは、悪いことではない。ただ、そういう“自由な雰囲気”や“活力ある”などというのは、企業の中に存在しているのを見直すというものではない、たぶん。そういうものは、日々、作られているものだ。だから、何かのきっかけで、そういうものは容易に失われる。最近では、業績が芳しくないソニーなどは、かつての技術者の自由闊達なあつまりではなくなった、というようなことを、かつて社員を主として聞かれる。そういうものは、存在していたのがなくなる、のではなくて、日々作られていたのが、誰も作らなくなってしまったので、最初から無かったことになったというものではないだろうか。ソニーであればそういうものを創業経営者たちが体現していたのを、その人たちが退場すると、引き継いで作ろうとする人がいなくなったということではないのか。だから、今、自分の会社でそういうものに気がついた時、それを作ってきた先人たち(経営者もそうだし、従業員もそうだし)の営為というよりも努力を想うべきなのではないかと思う。さらに言えば、そこまで先人たちが努力してきたその会社への想いとか愛着とか言ったものに対する敬意を感じるのではないかと思う。言い換えれば、会社には、このような強みとか個性がある、ではなくて、先人たちが会社のこのような強みや個性を作ってきたということだ。そう考えれば、そういうものが、企業の経営や戦略と具体的に関係しているストーリーは容易に見つかるだろうし、それがガバナンスと関連しているはずだというのは分かるのではないかと思う。かなり、飛躍の多い議論?

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