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2015年6月15日 (月)

コーポレートガバナンスそもそも(2)

教科書なんかでは株式会社の第1号は17世紀初頭の東インド会社だと書かれているのを見る。そのイギリスの東インド会社に先んじてオランダが東インド会社をつくった。その組織や運営形態はオランダの位置するネーデルランドから北ドイツ沿岸地方に中世から勃興した自由都市で企業活動を行ったギルドに由来するという。封建領主の規制経済のなかで団体で自由な活動の特権を獲得した同業者の集団。アソシエーションと呼ばれ、フリーメイソンもその一種で、経済活動に限ったものがギルドと呼ばれた。ギルドは自立した業者の団体で、メンバーは出資しつつ団体の特権的な地位を保持する事業運営を行った。方針は総会での決議で決めた。しかし、その特権に胡坐をかくものは廃れる運命にあった。海外貿易の進展でギルドに入れない新興業者が、今のベンチャーのように新たな団体組織をギルドを参考に作り始め、それを国家が認めざるを得ないほどになったの結果のひとつが東インド会社。

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