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2015年6月29日 (月)

コーポレートガバナンスそもそも(11)

ガバナンス・コードの序文8項では中長期目線の投資(ペイシェント・キャピタル)を促し企業の持続的成長を支えることを期待するということを述べている。そして、基本原則として、持続的な、中長期的成長を目指す経営方針や具体的な経営戦略を示し、市場に積極的に説明し、対話をする、ということを述べている。一般的な解説では、実際の企業のIRの場で説明されている中期経営計画について、こうすべきという説明が為されることが多い。この時の“中長期”とか“短期”というのは、単に期間のことを言っているとは限らないと思う。短期だろうが中期だろうが企業が利益を追求するのは当然のことで、中長期的に将来を見据えると言っても、利益を追求しなくてもいいというわけではない。理想論かもしれないけれど…。その点では、短期と中長期とは質的な違いではなく、量的な差といえる。では、短期と中期の違いとは何か。短期というのは利益を求めるために何をどうするかというスタンスで、中長期では利益を求めるだけにとどまらず、得た利益をどうするかというスタンスと言えるのではないか。例えば、得た利益を再投資してさらなる成長を目指すとか、賃上げをして従業員のインセンティブを上げて生産性を上げていくのか、あるいは配当とか自社株買いとかの株主還元策を進めるということ。多分それらは、その結果がフィードバックして利益が高まったり、利益効率が高まったりしていくことになる。逆に言えば、何のために利益を求めていくかということになる。だから、それこそが経営方針であり、それを具体化した経営戦略ということになる。そうであれば、必ずしも数値目標ということにはならない。

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