不正会計事件あれこれ
東芝の不正会計に対して、お役所やマスコミの言っていることや、識者というような人たちのコメントに対して、顰蹙をかってしまいそうないいようになります。ちょっと企業サイドの勝手な言い分ということになるかもしれません。東芝の利益というのは、架空の存在しないものを、あたかもあるかのように嘘をついたというのではなく、計上の時期をずらしたり、在庫の勘定を違ったやりかたにしてしまったり、というものです。また、規模については金額では小さくない額ですが、規模の比率でみると大きいものではなく、赤字を黒字にしているのでもない。言ってみれば、会計上の解釈の分かれるグレーゾーンの曖昧な部分を、会社にとって一番いいように数字を作ったものでしょう。(このこと自体は、たしかに批判されるべき)ただ、このようなあいまいなグレーゾーンは、事業をしていれば必ずついて回るものです。そのこと自体に対して批判がされていると、それに対する規制が強化されることへの対応に、東芝と同業種の企業や監査法人はピリピリしている(これを悪いことというつもりはない)。適正な企業活動は大事だが、下手をすると規制で事業活動を拘束することになるのではと、心配する。杞憂であればよいが…。
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