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2015年10月21日 (水)

コーポレートガバナンスコードそもそも(17)

コーポレート・ガバナンスということを、日本企業の実践の場で単純化して考えると、一面的に過ぎるかもしれないけれど、ある種の会社、といってもかなりの会社に当てはまると可能性は高いと考えられるのだが、社長に対する目の上のタンコブのような存在を置いて、常時ではないが時折機能させる、ということで、けっこう成果が出てしまうのではないか、と思う。

あくまでも目の上のタンコブの程度で、前社長が会長として君臨して院政のような影の実力者で隠然と権力をふるうのではない。社長が名実ともにリーダーシップをとって、攻撃的な経営を推し進めることができるように、経営陣はバックアップする。その一方で、行き過ぎないように歯止めの役割としてタンコブが必要。会社内部の者は、社長のリーダーシップの下にいるから、そういう役目を引き受ける者は現われにくい。だから、それを社外取締役に担わせるのだ。だから、ある意味、社外取締役は消耗品のようなものでいい。何社かで、社外取締役を掛け持ちしていて、仮に当社で社長に叱言を呈して睨まれても、それほど堪えないでいられるという立場。

そうであれば、体制としては情報が伝わる透明性が担保されることに、ガバナンスは集中すればいい、ということだ。

単純化しすぎかもしれないが。

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