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2016年3月19日 (土)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2015(12)

金融と金融商品

我々のリース及びレンタル事業の3社は、コート(家具)とエクストラ(トレーラー)とそしてマーモン(主にタンク車、それ以外の貨物自動車、コンテナやクレーン)です。これらの会社は業界のリーダー的存在で、アメリカの経済が強さを取り戻してくるにつれて、収入を大幅に増やしました。両社とも競合会社よりも多額の投資を新たな器材に向けて行い、それが好結果に結び付きました。強みをもつ事業はバークシャーの持ち続けている優位さのひとつです。

ケビン・クライトンは、アメリカで2番目の個人住宅の建築会社クレイトン・ホームズ社に業界随一の業績をもたらしました。昨年、クレイトン社は34,397軒の住宅を販売し、これは実にアメリカで販売された建設住宅の約45%にあたります。我々が2013年にクレイトン社を購入した時には、そのシェアは14%で業界第3位でした。

移動住宅トレーナーは低所得の市民にとって家を持つというアメリカンドリームを成し遂げることを可能にします。15万ドル以下の価格で購入できる新しい家のほぼ70%は我々のこの事業によるものです。クレイトンの扱う住宅の約46%は我々が直接所有し運営する331の店舗で販売されています。それ以外のクレイトンの売上のほとんどは1,395の自営の小売業者によるものです。

クレイトン社の収入の鍵は、128億ドルのモーゲージ・ポートフォリオです。我々は移動住宅トレーナーの住宅ローンのおよそ35%に対して、これを設定しました。我々のモーゲージ・ポートフォリオの約37%は我々の住宅販売によるもので、その他に独立小売業者が我々の住宅を販売するものと合会社の小売販売にまで融資を続けました。

クレイトン以外の貸し手は右往左往します。しかし、2008年及び2009年の金融恐慌の際、事業の資金が枯渇したときに、クレイトンはバークシャーの支援によって、貸し出しを続けることができました。実際、その時期、クレイトンは我々の製品である家を販売しなかったディーラーのために貴重な資本を使ったのです。我々が、その時ゴールドマン・サックスやジェネラル・エレクトリックに提供した資金は、いい宣伝になりました。バークシャーが静かにクレイトンに供給した資金により、何千もの家族が持ち家を得ることを可能にし、多くのクレイトンを扱わないディーラーを破産から救いました。

我々の販売小売店は単純な言葉と規模の大きさを使って、住宅購入者に資金の貸し手の選択肢を伝えます。そのほとんどは地方銀行によるものですが、そして、いつも、この情報を聞いた顧客は安心して承認します。(我々が使用している書式は119ページに載せられています)

証券化は借り手と社会にとって非常に重要です。疑うまでもなく、住宅ローンの無謀な実行は2008年の金融パニックとその後に続いた金融恐慌において主要な役割を演じました。崩壊の前年に、破壊的で多くの場合不正なローン債権の作成は次のように粉飾を重ねていきました。(1)発信者は曰く、カリフォルニアがローンを作った、(2)曰く、すぐにニューヨークの投資家や商業銀行に販売した。それらはたくさんの住宅ローンをめまいがするほど複雑な不動産担保証券としてパッケージにまとめて(3)世界中の無知の機関に売りさばいた。

これらの罪はひどい混乱を引き起こすのに十分でなかった場合には、想像力豊かな投資銀行員が時々、一次製品のジャンク部分による2次的なファイナンスをでっち上げたことです。(ウォール街が「革新的」という場合には、気をつけなくてはなりません)そのようにことが進行している間、私はこの「二倍以上」というのは、組み込まれているひとつの証券を評価するために何万ページもの死ぬほど退屈な説明文を読むことを投資家に要求するようなものだと主張しました。

このようなファイナンスの作成者ととりまとめ者は自己資金で投資することはなく、規模と値増しによって運営していました。住宅ローンの発信者が顔を背けるような露骨なローン申請をすることについて、たくさんの住宅ローン者が同じように仲間に加わりました。当然、もっともいかがわしい債権がもっとも多くの利益を生みました。口先の上手いウォール街のセールスマンは顧客には理解できない商品を産み出すことにより年間数百万ドルを得ました。(主要な格付機関が、この複雑な構造を評価することができたかは疑問です。しかし、彼らはレートについては評価しました。)

おそらくパニックの際の最もファイナンスに詳しい議員であったバーニー・フランクは、最近、2010年のドッド-フランク法を評価し、そしてこのように言いました。「私がこの法律の実施の際に見た主要な弱点は住宅ローンのリスクの維持を求めないという規制当局の決定でした。」今日、一部の議員と解説者は最終的な貸し手と住宅ローンの保証人に利益を釣り合うものとかるために、発信者には1~5%の保有を提唱し続けています。

クレイトンでは、我々は100%リスク保持を続けています。住宅ローンを始める時に、我々は、政府保証を得ることのできる少数のものを除いて、この保持を保っています。信用を与えることにミスをおかしたとき、我々はそれゆえ代償をしはらうことになります。それは、我々が家を販売することで得た利益を矮小化させる金額です。昨年、我々は8,444軒の住宅ローンに担保権を行使し、157百万ドルの損失を受けました。

2015年に我々が実行した貸付の平均は、わずか59,942ドルでした。伝統的な住宅ローンの貸し手にとっては取るに足らないが、我々の低所得者である借り手にとっては貸してもらえない金額です。我々の買い手は、年次総会でここで展示して見て頂いているようなまともな家を、毎月平均で元利平均522ドルの返済で、購入します。

もちろん、借り手の中には失業したり、離婚や死亡する人もいます。他にも、クレジットカードで借りすぎたり、資金管理を間違えたりする人もいます。それで、我々は損失を出し、我々の買い手は頭金を失います(この人が家を占有していた間返済していた住宅ローンは、今住んでいるアパートの家賃の4分の1以下だったのに)。それでも、借り手の多くは低い収入と平凡なフィコ・スコア(クレジットの履歴に点数をつけたもの)な人々であるにもかかわらず、その返済は金融恐慌においても、彼らの倍の収入を複数得ていた人々によって流通していた住宅債権より、ずっとうまくいきました。

自分の家を持ちたいという我々の借り手の強い思いは、我々の住宅ローン・ポートフォリオがうまくいった理由のひとつです。同じように重要なことは、変動金利債務か短期固定債務でポートフォリオの多くの資金を融資したことです。従って、近年の信じられないほど低い短期金利は、我々の固定レートによる金利負担と住宅ローン・ポートフォリオから得る収益との間の利鞘を拡大し続けました。(ちなみに、我々は長期債権を買って、短期のポジションで投資することで、おなじくらいのマージンを得ようと考えています)

普通は、我々がクレイトンで行なっている固定金利で長期で貸し、短期で借りることはリスクの大きなビジネスです。長年みていると、一部の重要な金融機関は、このようなことをして破産しました。しかし、バークシャーで、我々は短期金利で運用している現預金を少なくとも200億ドルを常に引き当てています。多くの場合、我々の短期投資は400億ドルから600億ドルの範囲内にあります。我々が4分の1パーセント以下で600億ドル投資をすれば、より高い短期金利に急激に移ることは、我々にクレイトンの130億ドルのポートフォリオにかかるより高い金融コストをはるかに超える収益をもたらすでしょう。銀行用語では、バークシャーは、いつもそうなのですが、敏感なヘビーアセットであり、したがって金利の上昇から利益を得ています。

我々が規制を受けながら、とくに誇りをもってことについてお話ししましょう。金融恐慌は住宅ローンの発信者、債権回収代行者および取りまとめ者が厳しい詳細な捜査を受け、何百億ドルもの罰金を言い渡されました。

詳細な捜査はクレイトンにも及びました。住宅ローンの実行が企画、元利返済金徴収手数料、徴収、広告、コンプライアンスそして内部統制の項目に関して継続的にレビューされテストました。連邦レベルで、我々は連邦取引委員会、住宅都市開発省と消費者金融保護局の質問に答えました。同様に何十もの州当局が我々を規制しています。過去2年間に、本当に、いろいろな連邦及び州当局(25の州から)が65件の事例についてクレイトンとその住宅ローンを調査、検討しました。その結果。我々は、この期間中について総額38,200ドルの罰金と704,678ドルの顧客への払い戻しを課せられました。さらにまた、我々が、昨年の住宅ローンの2.64%について担保権を行使しなければならなかったけれど、我々の借り手の95.4%が年末時点、負債のない家を所有ことに変わったので流してしまいました。

 

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マーモンの鉄道部隊は年末までに133,220ユニットまで拡大しました。9月30日にゼネラル・エレクトリックからの25,085台の自動車を会社購入によるものです。我々の鉄道部隊が一両の車両を製作する場合、エンジンはオマハで乗務員車はメイン州ポートランドで製作し、それを接続することになります。

年末時点で、我々の鉄道車両の97%はリースで、うち15~17%は毎年更新されます。タンク車は原油を運ぶ車両のように聞こえますが、我々の鉄道部隊のわずか7%で、化学物質や石油精製品は我々の輸送事業を牽引しています。列車が通り過ぎる時に、我々のタンク車を見分けるUTLXやProcorのマークを探してみましょう。そのブランドを見つけたとき、皆さんはワクワクするはずです。その一部を、皆さんが所有しているのですから。

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