カラヴァッジョ展(5)~Ⅳ.肖像
カラヴァッジョの「マッフェオ・バルベリーニの肖像」です。モデルの身体的特徴を理想化したり美化したりせず、ありのままの姿で描き出し、その真の姿と一致させるように描いたことで、肖像画におおきな変革をもたらしたと解説されていましたが、この作品を見る限り、例えば左右の目がアンバランスだったりと、下手な画家に見えてきます。同時に展示されていた他の画家たちの肖像画の方が、カラヴァッジョの作品より立派に、上手に見えました。
その理由として言えることは、肖像画の人物には動きがない、感情的な表情がない、画面に動きを入れることがひとつの特徴であるカラヴァッジョにとっては、自分の有利さを生かすことのできない分野だったように思えます。したがって、ここは、さっと通り過ぎました。
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