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2017年2月16日 (木)

IRの腕の見せどころ、あるいは存在価値?

 こんなブログを見た。
 この会社に酷似した会社を知っている。
 B to B の機械メーカーで、独自の技術をもつ特殊な装置を扱うことから堅実な経営を続けてきた。一昨年、新社長が就任し、経営陣の世代交代が進み、ここで紹介されている会社と同じように
 ◇経営陣の報酬制度の変更 (固定報酬のみだったのが、一部について業績連動報酬を導入)
 ◇監査等委員会設置会社への移行
 ◇外部人材・若手人材の積極的な登用
 ◇コーポレートガバナンスポリシーの明示(ジャスダックでは義務ではないので、自発的)
 これらは氷山の一角で、水面下ではこのようなことが矢継ぎ早にでてくることが可能になるような体制の根本的な変化が起きている。
 そういうことがIRが伝えきれていないのは、たいへん寂しいことだ。多分、それは「別にそんなにアピールすることではないでしょ」ということではなくて、IR担当者は、その会社で何が起こっているかを把握できていない、その意味が分かっていないのだろうと思う。こういうとき、IRは投資家や市場に伝えることも重要なのだけれど、それと同じくらい、今、この会社で起こっていることの意味を明確に言語化し、定義づけること、それを経営陣に市場の視点としてフィードバックし、おそらくこの会社の社内で、分かっていない従業員が大半のはずだから、そこにメッセージをおくって認識を促すサポートをすることが重要なのだと思う。それは、IR担当者の腕の見せ所などではなく、IRという業務の存在意味を問われていると思う。
 また、10年近く金庫株として保有してきた自己株の消却を決めたということは、それまで漠然と将来に備えてと金庫株で保有していたのは、実はどうするか方針が定まっていないから、とりあえず保有していたはずで、それを敢えて消却することにしたということは、方針が定まったか、あるいは漠然としていた方針が絞られたということだ。多分、その会社のIR担当者は自己株消却の決定という事実しか見ていないと思われる。それで、慧眼の投資家とミーティングをすれば馬鹿にされてしまうだけのことで、折角、経営陣がリスクをとって挑戦的であるのに、それが伝わらないと見られてしまうのは、寂しい。多分、当事者であるIR担当者は、そのことを指摘しても、何を言われているのか意味が分からないのだろうと思う。

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