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2017年3月 1日 (水)

ウォーレン・バフェット「株主への手紙」2016(2)~我々が達成したいと望んでいるもの(1)

我々が達成したいと望んでいるもの
 バークシャーの副社長であり、私の長年のパートナーであるチャーリー・マンガーも私も、バークシャーの正規の収益力は年々増加していると思っています。もちろん、実際の年々の利益は米国経済の周期的な不景気のために下落することがあります。さらに、米国の大部分のビジネスが順調であっても、損害保険の大損害やその他の業界特有の出来事がバークシャーの収益を時々低下させることがあります。
 しかし、我々の事業は長きにわたって、紆余曲折はありましたが、大きく成長してきました。結局、みなさんの資本を預かった者としてバークシャーの取締役はすべての収益を留保することを選びました。たしかに、2015年と2016年の両年、バークシャーは留保している収益の総額の点でアメリカの企業の中で第1位にランクされ、毎年、数十億ドルを再投資しています。 そして再投資により、さらに収益を上げることになるでしょう。
 数年間は、我々の潜在的な収益力はそれほど大きなものではなく、非常に稀ですが、大きくなります。チャーリーも私も大きな夢をみることを除いて魔法のような計画を持っているわけではありません。ただ、チャンスとなったときに精神的にも財政的にも速やかに行動に移す準備はできています。10年かそこらに一度、経済という空に厚い雲がかかり、短期的な黄金の雨を降らすことがあります。そういう土砂降りの際には、小さなティースプーンではなく選択桶を持って屋外に出なければなりません。我々は、いつでも、その準備ができています。
 私は以前、投資活動で利益の大部分を得る会社から、事業を所有することによって価値を高める会社へ段階的に移行していくことを説明しました。その移行の始まりは、我々の有価証券から得る収益ほどの儲けにもならない小さな買収という、赤ん坊のような小さな一歩からでした。私は用心深くしていたにもかかわらず、1993年にデクスター・シューズを434百万ドルで買収するという、じつにひどい過ちを犯しました。デクスター社の価値は間もなく0になりました。物語は、さらに悪化しました。私は買収に自社株を用いて、売り手に対して、2016年末の時点で60億ドル以上の価値になったバークシャーの株式25,203株を渡してしまったのです。
 このような挫折に続いて3件の鍵となる出来事、うち2件はいいことで1件は悪いこと、があり、それによって我々の現在の進路が固まることになりました。1996年の初めに、我々はGEICOの残り半分の持分を取得しました。これは現金取引であり、持分はポートフォリオ投資から完全所有事業に変更されました。ほぼ無限の可能性を秘めたGEICOは、すぐに私たちが現在世界でも有数の損害保険事業であると考えているものを建設する中心的な役割を果たしました。残念なことに、GEICOの買収に続いて、1998年の終わりに、愚かなことにバークシャーの株式を使ってGeneral Reinsuranceを買収しました。当初は問題がありましたが、ゼネラル・リーは我々が高く評価する素晴らしい保険事業者になりました。それにもかかわらず、バークシャーの普通株式を272,200株発行するという重大な間違いを犯しました。これは、当社の発行済株式を21.8%も増やしてしまう行為でした。私の過ちは、バークシャーの株主に、受け取った以上にずっと多く持ち出させる結果となってしまいました。
 2000年のはじめ、私はミッドアメリカン・エナジーの76%を取得する(90%までおおきくなります)ことで、その愚行の償いを果たしました。アメリカンエナジーは、見事に掌理された公益事業体で、利益をもたらすと同時に社会に貢献する投資の機会を我々にもたらしてくれました。ミッドアメリカンの現金購入により、我々は現在の進路に乗り出すことになりました。すなわち(1)損害保険事業の構築を継続すること、(2)大規模かつ多様な非保険事業を精力的に買収すること、(3)事業収益で得た現金により大部分の買収を行うこと。これらを私は学んでいました。
 我々の債券および株式ポートフォリオは、1998年以降も引き続き成長し、巨額のキャピタルゲイン、利息、および配当を提供し続けています。 これらのポートフォリオの収益は、我々に事業買収の資金調達に大きな助けとなりました。 慣例的ではないが、バークシャーの資本配分の2つのアプローチは、我々に実際上の強みを与えています。
 私たちの期待は、投資利益は実質的に - タイミングに関してはまったくランダムではありますが、 - これらが事業購入のために多額の資金を供給することです。 同時に、バークシャーの事業体の最高経営責任者(CEO)たちは、自身が経営している個々の事業で利益を増やすことに重点を置いていますが、時にボルトオン買収によって事業拡大を図ることを助けます。 バークシャー株式の発行を避けることにより、利益の改善は1株当り利益の均等化につながります。
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