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2017年7月19日 (水)

アドルフ・ヴェネフリ展 二萬五千頁の王国(5)~第5章 葬送行進曲

 第4章 歌と舞曲の書は素通りです。
Walflicanvel  「無題(キャンベル・トマト・トープ)」という作品では、スープの缶詰の公告のコラージュの余白に文字だか、音符だか分からないような記号が延々と書き連ねてあります。まるで呪文だか、お経のようなものにみえてきます。その記号のパターンが繰り返しのような感じが画面にリズムを与えているのか、それに対してコラージュとして貼ってある缶詰の広告が、書き連ねてある記号の列と全然あっていない、不釣合いな感じが、なにかとっても変です。そこに、これ以前のコーナーで展示されている作品にあったようなコスモス=秩序のバランスがきっちりしていたのが、ここでは崩れ始めた作品になっていると思います。それに伴って、絵を描く部分が減って、コラージュとか、記号を書き込むことの比重が大きくなってきているためでしょうか。文字のような記号を書き連ねるのであれば、横書きにしてそのまま記号を書いていけばよいので、構成をデザインする必要がなくなります。その代わりに、記号の並びやレタリングの変化をデザインしていて、それが画面にリズムを作り出させていると思います。それは、“歌と舞曲の書”ということで、空間を創造するのではなく、一定時間の区切りの中で時間を過ごすということに、目的の重点が移ってきたのかもしれません。ヴェルフりが、作風を変化させていったということなのか、叙事詩のストーリーをつくることから、“葬送行進曲”と銘打ったシリーズを書くことに関心が移ったということかもしれません。そのヒントは、次の第6章 ブロート・クンストに見ることができるかもしれません。
Walfliadruf

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