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2017年7月20日 (木)

アドルフ・ヴェネフリ展 二萬五千頁の王国(6)~第6章 ブロート・クンスト

Walflijapan  ブロート・クンストとは日々の糧のための作品という意味だそうです。例えば、アウトサイダー・アットの巨匠ヘンリー・ダーガーは死ぬ寸前まで作品が発見されませんでした。つまり、ダーガーは他人に見られることを想定せずに、ひたすら自分のために膨大な作品を描いたといわれています。このダーガーに比べると、ヴェルフリは生前から絵が評価され、彼は絵を売るために描いた。作品サイズも新聞紙用紙よりも小さな手頃な大きさで、複雑な構成をとらずに、シンプルになっていく傾向が見えます。コラージュも使われています。
 今まで書いてきたように、線によって構成された宇宙、世界という見方で接すると、コラージュは、そこから後退しているように見えました。画面全体として線の稠密さが薄れてきたと思います。その分、この後の展示作品は親しみ易いかもしれません。私の好みとしては、最初に展示されていた初期のものがもっとも稠密で、文様とも抽象画とも挿絵のどれでもあって、どれでもない作品の方が好きです。
 全体としてみていくと、ヴェルフリの作品はユニークな現代アートのひとつとして見てもいいのではないかと思います。彼の作品を、殊更に、アウトサイダー・アートとかアールブリュッケといって特別扱いをする必要はないと思います。

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