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2018年2月 3日 (土)

ジャコメッティ展(3)~2.小像

Giacomettismoll  昨日の妄想仮説は、ここで展示されている小像によって、あっさり否定されてしまうことになりました。「見たものを記憶によって作ろうとすると、怖ろしいことに、彫刻は次第に小さくなった。それらは小さくなければ現実に似ないのだった。それでいて私はこの小ささに反抗した。倦むことなく私は何度も新たに始めたが、数か月後にはいつも同じ地点に達するのだった」と本人が言ったということですが、でも、リアリズムであっても対象と同じサイズに写すとは限らないはずです。だから、対象より小さく制作してしまうのは、わざわざ口にするのは、よほど意識していたからでしょう。
 実際のところ、わずか数センチの小ささで彫刻する苦労がたいへんだろうことは想像できます。そんな苦労をしてしまうことを、あえてやってしまっていることについて、ジャコメッティ自身の自覚はあったはずで、そのことは要因しているとは思います。どうして小さくなったのかは、私には想像がつきませんが、これだけ小さなサイズで彫刻をつくると、細かな細工はできなくなります。そこで重点を置くのは全体のプロポーションということになるでしょう。結果論になるのでしょうが、見る側もそうなると思います。そこで、ジャコメッティの彫刻について、作る側も見る側もパターンをつくったことになったのではないか。

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