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2018年3月12日 (月)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2017(1)

 先日、バークシャ・ハサウェイのホームページに、ウェーレン・バフェットの「株主への手紙」の2017年版が掲載されました。
これから、その全文を日本語にして、ここで掲載していきたいと思います。ただし、下手な訳、というよりも直訳に近いだろうから、読みにくいと思われた人は、原文を当たってみてください。
 下のURLにあります。
 それでは、少しずつ訳していきたいと思います。このような拙い翻訳を始めて8年目となりますが、以前は全部終わったところでまとめてアップしていましたが、数年前から、ある程度進んだところで、その都度アップするようにしました。そのため、仕事の都合や翻訳のペースによってアップの時期が一定しませんが、我慢してお付き合いください。それでは、始めて行きたいと思います。
バークシャ・ハサウェイの株主の皆様
 2017年のバークシャーは株主価値をトータルで653億ドル増やすことができました。我が社のクラスAとクラスBの株式の1株あたり帳簿価格は両方とも23%増加しました。現在の経営陣が経営を引き継いでから53年の間に、帳簿価格は19ドルから211,750ドルに成長させました。これは年間複利で19.1%に当たります。
 この株主の手紙の書き出しの文章は30年間にわたる標準のフォーマットです。 しかし、2017年は標準からはほど遠い内容となりました:我々が成果として報告した大部分は、バークシャーの事業によるものではなかったのです。
 それにもかかわらず、株主価値が650億ドル増えたことは本物です、だから安心してください。 しかし、バークシャーの事業によって増やすことができたのは、そのうちには360億ドルしかありませんでした。 残りの290億ドルは、議会がアメリカの税法を改正したことによって12月に我々が得ることができたのです。 (バークシャーの税金関連の利益の詳細は、K-32ページおよびK-89ページ~K-90ページに掲載されています)
 このような財政事実を述べたので、早速、バークシャーの事業報告に移りたいと思います。しかし、その前にあとひとつだけ寄り道させてください。私は、先に、GAAP(米国会計基準)に規定された新しいルールについて説明しなければなりません。これからの四半期および年次報告書では、バークシャーの純利益の数字がひどく歪んだものになり、しばしば解説者や投資家の誤解を招くことになってしまうのです。
 この新たなルールでは、投資の未実現損益の変動を当期純利益に含めて報告しなければならないと規定しています。そこで求められていることは我々のGAAP基準の損益を荒々しいほどに気紛れに変動する結果を招くものです。バークシャーは市場で取引されている株式を1,700億ドル保有しており(ただしクラフト・ハインツの株式は含まない)、これらの持株の価値は四半期報告の期間内であっても容易に100億ドル以上の幅で変動してしまうことになるでしょう。このよう大きく動き回る数字を報告される純利益に含めてしまうと、我々の事業の成果を表わす重要な数字をぐしゃぐしゃにしてしまいます。分析をしてとしても、バークシャーの会計上の損益は役に立たないものになってしまいます。
 この新たなルールは我々が長く取り組んできたコミュニケーションの問題を複雑なものにしました。それは、会計規則が当期純利益に実現損益を含めることを強制しているということです。過去の四半期や通期業績のプレス・リースでは、我々は、これらの実現損益は未来実現損益のように不規則に変動するので、これに注意を払わないように定期的に警告してきました。
 その大きな理由は、我々は賢明だと判断したときに持株を売却しているからで、このことによって利益の数値をよいものにしようしているのではないからです。その結果、我々は時にはポートフォリオが全体として芳しくないパフォーマンスのときにかなりの実現利益を報告するこがありました(あるいは、その逆も)。
 未実現利益に関する新たなルールは既存の実現利益に適用されているルールに起因する歪みを、さらに大きくするものですが、それによって我々は皆さんが数字を理解するために必要な調整を説明する辛さを四半期ごとに引き受けることになりました。しかし、決算発表へのテレビのコメントはしばしば瞬間的な受け取られ方で、新聞の見出しは、ほとんど常に、GAAP純利益の前年比増減に焦点を当ててします。
 我々は、金曜日の遅くの市場が閉まった後、または土曜日の早朝に決算発表を行うことを続けることで、この問題を緩和したいと思っています。これによって皆さんは月曜日に市場が開く前までに最大限の分析の時間を得ることができ、投資の専門家は情報や解説を配布するための機会を持つことができるでしょう。しかしながら、私は、会計が外国語のように分かりづらいと考えている株主の間ではかなりの混乱が生じると考えています。
 バークシャーが最も重要と考えているのは、1株当たりの収益を増加させていく力を強めていくことです。この指標は、長年のパートナーであるチャーリー・マンガーも私も中心と考えているもので、皆さんもそう考えて欲しいと思います。それでは2017年の説明を続けましょう。

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