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2018年3月14日 (水)

ウォーレン・バフェットの「株主への手紙」2017(3)~買収(2)

ここでボルトオン買収に移りましょう。これらのうちのいくつかは小規模な取引でしたが、詳細については説明しません。しかし、2016年後半から2018年初めにかけて成長しているいくつかの大きな買収企業の説明です。

 

・クレイトンハウスは2017年に2社の住宅建設業者を買収しました。我々がたった3年前に参入した市場で、その存在を二倍にしました。このようにコロラドのオークウッド家とバーミンガムのハリス・ドイルが加わったことで、私たちの2018年の建設敷地は10億ドルを超えると予想しています。

それにもかかわらず、クレイトンの重点は依然として、プレハブ住宅の建設と住宅ローンのままです。2017年には直接販売で19,168軒販売し、他の小売業者に26,076軒を卸売りしました。あわせて、クレイトンは、昨年のプレハブ市場の49%の販売シェアを獲得しました。その業界随一のシェアは、我々に最も近い競争相手の3倍となり、バークシャーの一員となった2003年が13%だったところから遥かに遠いところにきています。

クレイトン・ハウスとPFJは、両方ともノックスビルに拠点を置いており、そこでは両社は長年の友人でもありました。ケヴィン・クレイトンはハスラム家がバークシャーの一員となる事の利点についてコメントしました。彼の私がハスラム家との関係に合意するコメントはPFJの買収におおいに貢献しました。

・2016年もおしつまったころ、我々の床材事業であるシャウ・インダストリー社はUSフロアー社(「USF」)を買収しました。同社は近年、急速に成長しているビニール・タイルの卸売業者です。USFのマネージャー、ピート・ドッシュとフィリップ・エラムぺはシャウ・インダストリー社との事業の統合を進めていた2017年に売上高を40%伸ばして、しょっぱなにスタートダッシュをかけました。USFを買収したことによって、多くの人材と事業資産を我々が獲得できたことは明らかです。

シャウのCEOヴァンス・ベルはこの買収を提起し、交渉を行い、完了させ、2017年のシャウの売上を57億ドルに、従業員を22000人にまで増やしました。USFの獲得によって、シャウは、バークシャーにとって重要で継続的な収益の源としてのポジションを大幅に強化しました。

・私はみなさんに不動産仲介事業を成長させているホームサービス事業について何度かお話しました。バークシャーはミッドアメリカン・エナジー(現在のバークシャー・ハサウェイ・エナジー)の主要株主となった2000年に、この事業に進出しました。ミッドアメリカンの事業は、その時は電力事業で大きく依存していて、私は当初ホームサービシーにほとんど注目していませんでした、

しかし、同社は年を重ねるごとに販売会社を加えていって、2016年末までにホームサービス事業はわが国で2番目の規模になっていました。しかし、一番のリアロジー社には遠く及びませんでした。しかし、2017年にホームサービシーは爆発的に成長しました。我々は業界三番手のロング・アンド・フォスター社、12番目のフーリハン・ローレンス社及びグロリア・ニルソン社を買収しました。

これらの買収によって、我々に12300の仲介代理店が加わり、合計で40950まで増えました。今、ホームサービシーは住宅販売の分野で国内トップに近づいています。形式的に3件の買収による増加も含めて1270億ドルの「サイド」に参加しました。この用語を説明するために、各取引に2つの「サイド」があります。 買い手と売り手の両方を表す場合、取引のドル価値は2回カウントされます。

最近の買収にもかかわらず、ホームサービシーは2018年の国内の手動産仲介事業のわずか3%にしか実行しておらず、97%が残されています。合理的な価格が与えられれば、私たちはこの最も基本的なビジネスにブローカーを追加し続けます。

・最後に、最後に、プレシジョン・キャストパーツ社は買収によってつくった会社で、ドイツの防腐用の機器(配管システムとそのコンポーネントを製造している)メーカーのウィルヘルム・シュルツ社を買収しました。これ以上の説明は省略します、どうかお許し下さい。私は不動産仲介、住宅建築やドライバー・ストップと同じようには製造業が分からないのです。

幸いなことに、ここでは知識を持ち込む必要はありません。プレシジョンのCEO、マーク・ドネガンは非常に優れた製造担当の役員で、その事業領域のビジネスをうまくやってくれるのです。人材に賭けることは、時々、物質的な財産に賭けるより確かです。

 

それでは保険事業、私が理解しているビジネス、そして51年間、バークシャーの成長を支えてきたエンジンから説眼を始めましょう

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