プラド美術館展~ベラスケスと絵画の栄光(1)
2018年3月 国立西洋美術館

まずは、例によって、主催者のあいさつを引用しておきます。“世界屈指の美の殿堂として知られるプラド美術館は、スペイン王室によって収集されたスペイン、イタリア、フランドル絵画を中心に、18919年に王立の美術館として開設されました。本展は、(中略)西洋美術史最大の画家の一人であるディエゴ・ベラスケス(1599~1660年)の作品7点を軸に、17世紀絵画の名品など61点を含む約70点を紹介するものです。プラド美術館は現存する約120点のベラスケス作品のうち約4割を所蔵していますが、その重要性ゆえに館外への貸し出しを厳しく制限しています。そうしたなかで日本において7点もの傑作が一堂に展示されるのは、特筆すべきことといえましょう。17世紀のスペインは、ベラスケスをはじめ。リベーラ。スルバランやムリーリョなどの大画家を輩出しました。彼らの芸術を育んだ重要な一因に、歴代スペイン王家がみな絵画を愛好し収集したことが挙げられます。国王フェリペ4世の庇護を受け、王室コレクションのティツィアーノやルーベンスの傑作群から触発を受けて大成した宮廷画家ベラスケスは、スペインにおいて絵画芸術が到達し得た究極の栄光を具現化した存在でした。本展は、フェリペ4世の宮廷を中心に17世紀スペインの国際的なアートシーンを再現し、幅広いプラド美術館のコレクションの魅力をご堪能いただく貴重な機会となるに違いありません。”
それでは、展示順にしたがって見ていきたいと思います。
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