生誕150年 横山大観展(1)
2018年4月東京国立近代美術館

で、会場で主催者あいさつは、どこに掲げてあるか見つけられずにいたし、展覧会チラシも見つけられなかったので、後でホームページを見ました。以下に引用します。“横山大観(1868~1958)の生誕150年、没後60年を記念し、展覧会を開催します。東京美術学校に学んだ大観は、師の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋からさまざまなものや情報が押し寄せる時代の中、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、また主題についても従来の定型をかるがると脱してみせました。やがてこうした手法はさらに広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を生み出しました。本展では、40メートル超で日本一長い画巻《生々流転》(重要文化財)や《夜桜》《紅葉》をはじめとする代表作に、数々の新出作品や習作などの資料をあわせて展示し、制作の過程から彼の芸術の本質を改めて探ります。総出品数約90点を展観する大回顧展です。”まあ、何も言っていないに等しいような形式的なもの、横山の作品には、このような儀礼的なものいいが一番ふさわしいかもしれません。一応念のために断っておきますが、いつも展覧会では作家の呼称についてはラスト・ネーム(名字)で呼んでいるので、例えば、ベラスケスとかルドンといった具合にです。だから、この人の場合も大観というファースト・ネームでなくて横山というラスト・ネームで呼んでいます。日本人画家は雅号と呼ぶとな場合分けが面倒なだけなのですが。あと、横山には儀礼的なのが似つかわしいといったのは、良い意味でも、この人の画風を反映しているかもしれないと思ったからです。その変のところは、作品を見ていきながら明らかにしていきたいと思います。
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