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2018年9月17日 (月)

内部監査担当者の戯言(14)

 このごろも政党の党首の選択の中で争点に上がっているようですが、憲法の改正について、自主憲法という議論があることについて、見当はずれかもしれませんが。
 現在の憲法は自主的に作られたものでなくて、押し付けられたということについて、だから正当でないという考え方もあるのですが、新しい時代の作られ方という考え方は出てこないのかということです。例えば、現代の国際社会で民主的な選挙をしないで独裁者を選んだとか、その国だけの都合で核兵器を作ろうとしたということについては、内政不干渉などということはなくて、国際的に大きな干渉を受けます。ある国家がどのような体性をとろうと、それはその国の問題であり、他の国がとやかく口を差し挟むべきではない。そういう原則は、現代ではとおりにくくなって来ているように見えます。そうであれば、国の基本的な体制とか方針について、決めるのは、その国のことだと言っていられるのは、果たしてそれでいいのか。原則として、その国の人が決めるべきことであることは否定するつもりはありませんが。それを、その国だけの独断だけでいいのか、というと、そこに開かれることが、今の世界では求められるようになってきているのではないか。つまり、法律といっても、基本法のようなものは、影響がその国の内だけに限定できるものではなくなって来ているので、条約のような性格を帯びてきているのではないか。そう見えてくるところがあると思います。そう考えると、現在のこの国の憲法の成り立ちは、法律とうよりは条約の成り立ちに近いところもある。今の国際社会を先取りしたような成立の仕方をしていると考えられないでしょか。
 そして、現在の憲法については、つくられたときは敗戦による占領下で、国として独立していなかったというのは当然で、政府といっても、連合軍の支配を代行して実行しているにすぎなかった、というのは明らかでしょう。全面降伏して占領されてしまったのですから、常識的にみれば、敗戦国に自主性を認められて政府機関の存続を許されただけでも儲けものと言えるかもしれません。憲法とか政府とかすべてを白紙にされたって、おかしくはなかったでしょうから。
 そこで新しい憲法をつくって新生日本のスタートとしましょうということであれば、当然占領軍の占領政策に反するようなものはダメだしされてしまうわけで、それがおしつけられた憲法という人がいるわけでしょうか。でも、このとき日本の行く末というのは、連合国それぞれの思惑があったのでしょうが(日本が再軍備して強国となって甦るのを恐れた国は少なくないでしょう)、かなり心配していたのは確かしょう。それは、現代でも多国籍軍がイラク戦争とかボスニア紛争とかに介入して、新たな政府の成立に深く干渉するのと同じではないかと思います。そういう紛争を起こさせないような体制を最低限つくらせる。だから、そういう戦後処理の方針のようなものは多国籍軍、あるいは国連で話し合って合意する、言ってみれば条約のようなもので、新たな政府はそれに従わされる。日本の敗戦後も似たようなものだったのではないか、とすればそういう条約のようなものはつくられないとすれば、それに代行するものとして日本の政府が自主的の名目で作った憲法がされに該当した。それだからこそ、その後でのサンフランシスコ講和条約では、そういう憲法があるからということで日本の独立を認めましょうということになった。そういうものではなかったと思います。つまり、日本国憲法って、日本の憲法でありながら、国際社会が認めたものだった。そうであれば、この憲法を、憲法であるからと言って国際社会という視点を無視して、日本国内だけの閉じた範囲のなかだけで議論していいのか。たとえば、こういう憲法があるからということで講和条約で日本の独立を国際社会が認めたわけですから、その前提である憲法を改正したとしたら、その講和条約を締結しなおすのか、ということは考えなくてもいいのでしょうか。私は素人なので分かりませんが、日本が再軍備しないから安心だということで講和条約を結んだ国が、あとになって自衛隊という軍備を正式に憲法で宣言したというと、話が違うじゃないかということにならないでしょうか。

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