無料ブログはココログ

« 戦後美術の現在形 池田龍雄展─楕円幻想(6)~第4章 楕円と梵 | トップページ | 決算説明会見学記~ピンチは最大のチャンス »

2018年10月21日 (日)

戦後美術の現在形 池田龍雄展─楕円幻想(7)~第5章 池田龍雄の現在形

Iketatsuplace  前のコーナーの《BRAHMAN》のシリーズの最終章が「場の相」と題されていたのですが、その後にも、池田はシリーズ連作というパターンで制作を続けます。《万有引力》シリーズ、《場の位相》シリーズと何か理論物理学とか哲学とかに出てきそうな用語で、この人はもともとそういうところがあったのですが、理屈先行で、もっともらしいことを弁解のように言葉で語るということには、イメージをそれ自身で自立させることに確信が持てないのかもしれません。このひとは、そういう自身のイメージとかセンスに対して、懐疑的なポーズをとっているところがあって、その考えることと感じる、制作することのギャップは、画家として続けていても広がったままだったということだと思います。
 《場の位相》シリーズの「場の位相Ⅲ 虚時空山水」という作品です。タイトルにあるように水墨画の山水画の技法を一部で利用しているかのような、墨のぼかしや即興的に筆を走らせたような線の彎曲が、の作品の新しいところでしょうか。ここには幾何学的な整った形が見られなくなっています。しかし、表面をきっちりときれいに仕上げるということは徹底していて、のひとの持っているお洒落でスマートに洗練されている性格は、あいかわらずです。
 同じシリーズの「場の位相NO.3」という作品では、四角い画面ではなく、いくつかの長方形を繋いだ変形画面に描いていますが、それはお洒落な演出というように、私に見えて、それは悪いことではないのだけれど、池田は、そういうことを言われるのは、よく思わないだろうということが想像できる。そんな感じの作品です。
 Iketatsuplace2 これ以外にも《箱の中》というオブジェの連作のようなシリーズとかありましたが、とくに私には、どうというとはないので素通りしました。

« 戦後美術の現在形 池田龍雄展─楕円幻想(6)~第4章 楕円と梵 | トップページ | 決算説明会見学記~ピンチは最大のチャンス »

美術展」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 戦後美術の現在形 池田龍雄展─楕円幻想(6)~第4章 楕円と梵 | トップページ | 決算説明会見学記~ピンチは最大のチャンス »