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2019年6月16日 (日)

ラファエル前派の軌跡展(1)

Preraffa2pos 2019年4月に 三菱一号館美術館で見てきた「ラファエル前派の軌跡展」の感想です。
 この美術館は東京駅から歩いて数分という便利さもあって、年間でも何回か訪れている。今回も、ちょうど、夕方に都心に出かける用事があったので、空いた時間に寄ることにした。ただ、空いた時間を気軽に過ごすには入場料高めだし、狭い部屋を通り抜ける自動ドアが邪魔くさく、靴音が響いてしまう床がうっとおしいので、何度訪れても慣れないし、落ち着いた気分にはなれない。館内は、平日、しかも連休前日の夕方で、それほど混雑してはいなかったが、比較的女性客が多かったのはラファエル前派の展覧会だからだろうか。
 いつものように、展覧会の挨拶から“1848年、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成したラファエル前派兄弟団は、英国美術の全面的な刷新をめざして、世の中にすさまじい衝撃をもたらしました。この前衛芸術家たちの作品は、観る者の心に訴えかけ、広く共感を呼びました。人々は、社会の基盤が移りゆくなかで、彼らの芸術に大きな意義を見出したのです。その精神的な指導者であるジョン・ラスキンは、あらゆる人にかかわる芸術の必要性を説く一方で、彼らとエドワード・バーン=ジョーンズやウィリアム・モリスら、そして偉大な風景画家J.M.Wターナーとを関連づけて考察しました。本展では、英米の美術館に所蔵される油彩画や水彩画、素描、ステンドグラス、タペストリ、家具など約150点を通じて、彼らの功績をたどり、この時代のゆたかな成果を展覧します。”
 この美術館の企画展は、企画の方針とか意図がしっかりしていて、その趣旨にしたがって展示するというより、まず作品を集めて、並べたという印象のものが多い。今回も、ラスキン生誕200年記念と謳っているわりには、あいさつで説明がないし、展示にラスキンの描いたスケッチが並んでいたり、申し訳程度にターナーが展示されていましたが、ラファエル前派とラスキンの関係が展示からは、はっきりせずに(それなら、もっとミレイやハントの初期の作品じゃないの?)とか、つっこみどころはたくさんあるのですが、展示されている作品は、ラファエル前派のガイドブックにある有名な作品が集められなかったのか、落穂拾いのように周縁の作品をかき集めたような内容で、これまでのラファエル前派展の収集かには洩れてしまうような作品が多く、ある意味新鮮な出会いがありました。したがって、ここでは、展覧会の趣旨などは無視することにして、個々の作品の印象を個別に綴っていきたいと思います。

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