無料ブログはココログ

最近読んだ本

« 畦地梅太郎 私の山男(3)~2.山男誕生 | トップページ | 伊庭靖子展─まなざしのあわい(2)~Ⅰ »

2019年10月 9日 (水)

伊庭靖子展─まなざしのあわい(1)

Ibapos  2019年7月に東京都美術館で見てきた「伊庭靖子展─まなざしのあわい」の感想です。
この本州の南で熱帯低気圧が発生し、台風となって今夜にも上陸との予報。昨日までは、いよいよ天気が好転して梅雨明けなどと言っていたのに。しかし、以前から今夕は東京駅近くで約束があるので出かけざるを得ない。台風が接近しているにもかかわらず、昼間は快晴で、真夏の日差しが暑い。これなら、生けると考え、約束の時間よりはやめに都心に出て、上野に寄ることにした。上野公園は夏休みに入ったばかりで、天気もよかったので人は多かった。西洋美術館などは入場券売り場に長蛇の列ができていたので、パス。この先の東京都美術館は、対照的に静かで閑散としていた。この展覧会の案内も目立たないので、暇そうな総合受付にきくと、奥のギャラリーだという。入場券はギャラリーの入口で、エスカレータを降りて展示室へ。入場者は少なく、展示室が細かく仕切られているため、その要所で係員が案内してくれるので、係員と入場者は同数くらいという静かな雰囲気。それは、展示されている作品の雰囲気に似合う感じ、個々の作品もそうだけれど、全体としての空気感が、入場者を含めて一貫していて、入場者はそこに知らないうちにコミットしている、という展覧会だった。
 いつものことながら、この作家のことは、何の予備知識もなく、どういう人かは分からないので、その紹介もかねて、主催者のあいさつを引用します。“画家の眼とモティーフのあわいにある世界に魅せられた伊庭靖子(1967-)は、触れたくなるようなモティーフの質感やそれがまとう光を描くことで、その景色を表現し続けてきました。自ら撮影した写真をもとに制作するスタイルは変わりませんが、近年、それまで接近していたモティーフとの距離が少しずつ広がってきました。空間や風景への関心が高まり、まわりの風景が広がることで、伊庭の絵画は新たな展開を見せています。東京都美術館で撮影した写真をもとにした絵画をはじめ、版画、さらに新たな試みとして映像作品を発表します。伊庭の個展は、2009年の「伊庭靖子──まばゆさの在処──」(神奈川県立近代美術館)以来、美術館では10年ぶりの開催となります。本展覧会では、近作・新作を中心に紹介しながら、そこに至る以前の作品も併せて展示することで、この10年の変化とともに伊庭靖子の変わらない関心の核に迫ります。”ということで、どうやら、この人は対象を写真に撮って、それをもとに描くというやり方の人のようだということは分かりました。展覧会チラシに引用されている壺を描いた作品は、写真の露光の技法、二重露光とか焦点のぼかしを使ったものをキャンバスに写し替えたのか、ちょっと違う気がする。などと思いながら、展示室に入りました。展示されているスペースは広いギャラリーの室内をコーナーごとに区画し、広間はパーティーションで小さく区切られ、そのコーナーごとに、ひとつのシリーズをまとめて展示するようになっていて、コーナーから次のコーナーに行くのに、案内の係員がいて、導いてくれるようになっていました。

« 畦地梅太郎 私の山男(3)~2.山男誕生 | トップページ | 伊庭靖子展─まなざしのあわい(2)~Ⅰ »

美術展」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 畦地梅太郎 私の山男(3)~2.山男誕生 | トップページ | 伊庭靖子展─まなざしのあわい(2)~Ⅰ »