中林忠良銅版画展─腐蝕の旅路─(1)
2019年11月に大崎のO美術館で見てきた「中林忠良銅版画展─腐蝕の旅路─」の感想です。
海外出張の帰国の便が羽田に昼到着で、その時間だと会社に戻らなくてはならなくなる。そこで、午後は休みをとることにして、骨休めの代わりにと寄って見ることにした。大崎など、このようなことがないと駅で降りることない。O美術館は駅前のオフィスビルの食堂街の一画にある。今回は入場無料だった。 さて、いつものように、私は美術界については無知なので、中林という作家についての予備知識がないので、この人の紹介を兼ねて、展覧会の主催者あいさつを引用します。“中林忠良は東京藝術大学絵画科油画専攻在学中の1960年に集中講義で「版画」と出会いました。油絵とは全く異なる版画の世界に魅了されて以来、銅版画の主に腐蝕技法による表現手法を用いて制作研究を重ね、多くの優れた版画作品を発表。母校東京藝術大学をはじめ、日本の美術大学に於ける版画研究、教育普及や多くの後進の指導に幅広く尽力・貢献しています。人間や自然に対しての深い洞察から生まれる詩情溢れるその作品画面は、理知的で文学的な香気に彩られ、作家自身の折々の思念の象徴として、モノクロームの奥深い世界に見る者を誘います。「囚われ」シリーズ全16点の同時公開やモノタイプによるカラー作品8点、未公開最新作を含む約100点の代表作を一堂に展示。その他、腐蝕銅版画の作品成立過程や素材・道具へのこだわり、そこから派生する社会的貢献や教育スタンス、印象派有縁のフランス渡来プレス機やミュージシャンのコーネリアス・小山田圭吾氏との関わリなど人間・中林忠良の存在が持つ多面的な魅力と影響力も併せて展示紹介いたします。”
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