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2020年11月25日 (水)

坂口菊恵「ナンパを科学する ヒトのふたつの性戦略」

11113_20201125223101  書名や装丁、「美人がナンパにあいやすいとは限らない,どうして「だめんず」好きになってしまうのかなど,ヒトの恋愛・性行動にまつわるさまざまな疑問を,進化心理学の立場から,豊富な研究結果を用いて解き明かす一冊。」といった惹句からウンチク読み物かと思って手に取ったら、ヒトの性行動に関する様々な実験やデータを駆使した、けっこうハードな専門書だった。ちなみに、上述のナンパにあいやすいタイプについては、アメリカの刑務所で性犯罪者に対して行われた調査の結果から、彼らが真っ先に手を出そうとするのは、美人でも、露出した服装をしている女性でもなく、不自然なシルエットの女性だという。ぎこちない動作がそう。例えば、履きなれないハイヒールを履いて、足元がおぼつかない足取りで歩くようなシルエットだという。それは、動物的な狩猟本能が、群れを作っている動物のなかから、群れの動きについていけなくて逸れてしまった個体を獲物としてターゲットにするのと同じ傾向だという。そこには、文化とか趣味趣向に基づいた美人とか、セクシーというのではなくて、生理学的というか、動物本能に近いことになる。また、恋愛は発情のホルモンの分泌の成分比によって、女性の男性に対する嗜好に一定の傾向がみられるという。ただ、その記述は論文なので、その内容を汲み取ってあげなければならない。むしろ、糞真面目に論文しているところが楽しい。ちょっと、イグノーベル賞っぽいテイストを感じてしまった。

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