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2020年11月11日 (水)

菅野恵理子「MIT音楽の授業 世界最高峰の『創造する力』の伸ばし方」

11112_20201111213701  病院に行った帰りに、書店に寄って、パラパラ眺めて面白そうと思って購入した本。マサチューセッツ工科大学という最先端の技術を学ぶ学校で、なぜ芸術分野である音楽科目の人気は高い。それには、多くのエンジニアが、創造的な問題解決者となるには、アートや人文学での経験が必要であることを認識していて、テクノロジーや科学的な発達が直面している問題の多くは、人間性の理解や関心の欠如など、エンジニア以外の領域で起きていることが関わっている。ここで紹介されている、この学校の音楽の授業は、たしかに日本の学校で私が習った音楽の授業より、ずっと面白そうだ。それは、科学の分析にも似ていて、魅力的な音楽の作品の構造を分析し、その技法や構造を利用して、新しいものを創りだすことを試み、そのことを通じて、さらに理解を深めるという実践だという。例えば、ビートルズの作品を一つ取り上げて、その作品で使われている伝統的なクラシック音楽の技法を深耕し、学生自身の個人的な音楽体験や環境を顧みて、どこがシンクロしているかを、グループ・ディスカッションで探り当てようとするとか。
 ただし、著者の文章は、この学校のプロパガンダというのか、公式の講座紹介とかシラバスの文章をそのまま使っているようで、タテマエ的に表層をなぞっているだけのように見えて、上記の例でも、具体的な記述に欠ける。だから、ビジネス書のハウツー文章程度の手ごたえしかなかったのが残念。

 

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