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2024年4月14日 (日)

大月康弘「ヨーロッパ史─拡大と統合の力学」(6)~第5章 歴史から現代を見る─俯瞰

 現代ヨーロッパは1600年の歴史の中から産み落とされたものだ。18世紀までは神の統治とその代務者による「善き支配」こそが「世界」救済の要請である、という世界観を多くの人々が共有していた。王権紫綬説を支える原理には、神意による摂理が前提され、神意の代務者としてのキリスト、または皇帝、そして各地の王の存在が導き出されていた。それは、10世紀の皇帝コンスタンティヌス7世が描いた帝国統治のイメージからの導かれた原理だった。ヨーロッパは、キリスト教的世界観によるこのような社会秩序論を古層に持ちながら現代国家論を含んだ文化的精華を生み出した。大雑把にいえば、古代末期に地中海世界の文明社会はキリスト教化し、周辺の諸民族を取り込み、彼らをも文明化した。そのなかから西北ヨーロッパの地域にフランク王国を母胎とするヨーロッパ社会が発展していくこととなった。

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