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2025年4月 5日 (土)

ヒルマ・アフ・クリント展(1)

2025年3月6日(木)東京国立近代美術館
Klintpos  勤め先での有休消化のために、月が押し詰らないうちに、ということで、今日はお休み。先日、土曜日にビアズリー展に行って、あまりの混雑に気分が悪くなったのに懲りて、平日の今日、休みが取れたこともあって、出かけることにした。一昨日始まったばかりの展覧会ということもあり、会場は、それほど混み合っていることはなく、他の人のことを気にすることもなく、じっくりと作品を愉しむことができた。平日の昼ごろということもあってのことか。展示作品の撮影は可能のようだったが、パシャパシャというシャッター音は、あまり聞こえてこなくて、静かに作品を鑑賞する人がほとんどだった。高校生や外国人の姿が目立った。展示の方法については、大作の展示は、室内を暗くして、スポットライトを当てる壁画のように見せたり、ブック形式の作品はビデオ映像で各ページ見せたり、また、出品リストを4か国語で用意したり、そのリストについても作品シリーズについて簡単な説明をつけていたりなどと工夫が凝らされていました。
 ヒルマ・アフ・クリントという人について、私は何も知らないので、紹介もかねて主催者あいさつを引用します。“ヒルマ・アフ・クリント(1862~1944)は20世紀初頭、ワシリー・カンディンスキーやピート・モンドリアンといった同時代のアーティストに先駆けて抽象絵画を創案した画家として、近年、再評価の機運が高まっています。19世紀後半のスウェーデンに生まれ、王立芸術アカデミーで正統的な美術教育を受けた彼女は、肖像画や風景画で評価を得て、画家としてのキャリアをスタートさせました。一方で神秘主義などの秘教思想やスピリチュアズムへ傾倒し、交霊会の実践などを通して、アカデミックな絵画とはまったく異なる抽象表現を生み出していきます。彼女が抽象表現によって探求した「眼に見えない実存」とは、霊的世界のみに関わる問題ではなく、同時代に展開された様々な科学的発見・発明と共通する関心事であったことを忘れてはならないでしょう。最終的に自身が構想した神殿を飾るものとして制作された全193点の作品から成る「神殿のための絵画」の存在こそ、精神的世界と科学的世界、双方への関心を絵画として具現化したとして、アフ・クリントが今日、モダン・アートにおける最重要作家の一人として位置づけられる所以です。彼女が残した1,000点を超える作品群は長らく限られた人々に知られるのみでしたが、潮目が変わったのは21世紀に入ってからでした、2013年にストックホルム近代美術館から始まったヨーロッパ巡回展以後、その注目は世界的なものとなり、今回、アジア初の回顧展を開催する運びとなりました。彼女のキャリアにおける最大の達成といえる「10の最大物」(1907年)をはじめ、残されたスケッチやノートなどの資料、同時代の秘教思想・自然科学・社会思想・女性運動といった多様な制作の源の紹介を交えて、その創作活動の全容をご覧いただきます。”

 

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