山口華楊展(1)
2026年7月23日(木)SOMPO美術館
第1期試験が今日の14時30分に最後の科目が終わった。試験から解放されたところで、真っ直ぐ帰宅する気にならず、近くの美術展を見に、寄り道をすることにした。新宿駅は大規模な改装工事中のようで、改札や通路が仮になって、以前と様相が一変していた。まず、西口広場に出られない。広場がなくなっていた。西口交番を見つけて、漸く位置がわかり、地下道をみつけ(地上は猛暑で、歩く気がしない)、SOMPO美術館に行き着くことができた。
山口華楊展は始まってから一週間ほどということも、猛暑ということもあるが、来場者はそこそこという程度。1階の無駄に広いロビーでチケットを購入し、エレベーターで5階へ。作品リストだけでなく作品解説も配っていた。作品解説は展示作品のキャプションに書かれていたことが、作品ごとにまとめられていたもので、私のような作品を見ながらメモをとる者にとっては便利なもの。今まで、このようなことをしてくれる美術館はなかったので、ありがたかった。でもこんなことをすれば、図録を買う人が減ってしまうのではないか、と余計な心配をしたりして。
会場では、山口華楊について、次のように概要が説明されていました。“SOMPO美術館開館50周年を記念し、日本画家・山口華楊(1899~1984)の画業を包括的に紹介する大規模回顧展が開催されます。京都画壇を代表する巨匠でありながら、東京では1999年以来27年ぶりの開催となる本展は、その初期から晩年までの約60年にわたる創作活動の全貌に迫る貴重な機会です。当館が所蔵する代表作3点「葉桜」「猿」「幻化」を核に、写生に基づく独自の動物表現で日本の近現代美術史に確かな足跡を残した山口華楊の芸術世界を存分に堪能できるでしょう。本展の最大の魅力は、山口華楊という画家の、類い稀な観察眼と普遍的な生命観に貫かれた芸術を、その変遷とともに深く理解できる点にあります。華楊は、伝統的な日本画の技法を受け継ぎながらも、西洋絵画の写実性や桃山時代、宋元院体画などの生命表現を取り入れ、現代に通じる洗練された動物画という独自のジャンルを確立しました。彼の作品は単なる動物の描写に留まらず、動物たちが持つ本質的な生命力や、時に人間にも通じる感情、あるいは深遠な精神性を湛えています。幼い頃から並外れた才能を見せ、師である西村五雲の指導のもと写生を徹底。1981年には文化勲章を受章し、国際的にも「偉大なる現代の動物画家」と称賛されるなど、国内外でその功績が高く評価されています。本展では、山口華楊の初期の研鑽から晩年の到達点まで、約60年にわたる画業の全貌を体系的に紹介します。特にSOMPO美術館所蔵の3作品は、彼の芸術の核となるでしょう。”
上のあいさつには写生が強調されていますが、山口の描く動物からはリアルな迫力や存在感は感じられません。形態には歪みが感じられるし、立体感はなく、動物の毛や羽根は大雑把に省略されています。むしろ、花鳥画に近代的な様相を施したものと、私には思えます。
個々の作品を見て、そのことを確かめようと思います。
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